
人に寄り添える人になりたい。「寄り添いは自分の気持ちを満たすものではない」と学んだはなし
ちょっと困った、優しい人のはなし。。
4年前、息子たちがそれぞれ受験生だったときのこと。
親が言うのもなんだけど……
我が子たち、小学生の頃は優秀兄弟で町では名が通ってた。
実際には次男はそうでもなくて、勝手に周囲に「○○君の弟だからね」と言われるのがめちゃくちゃ嫌だった。
「ありがとう」と大人の対応しつつ、微妙に思いつつ…
私の姉弟も似た感じだったので、
「周囲からの評価」が悪影響を及ぼすことも知っていて、本当に嫌だった。
それぞれの持つ可能性を伸ばしてあげたいだけ。
コツコツ型の長男とひらめき発想タイプの次男。
それぞれの良さが光る環境に置いてあげたいから、周りの声は適度にミュートしよう
そう思って、それぞれの進路を歩く子どもたちを応援していた。
似たような悩みを抱えたママ友が私にはいた。
子どもは同じく3歳違いで、うちよりそれぞれが一つ上の兄弟のママ。
小学生の頃、親子連れでよく遊んだ仲間。
「賢い子」だった子どもたちは、
◇自分たちで作った迷路
◇歴史上人物や首都の山手線ゲーム
◇ヘキサゴンとかマジカルバナナとかQさまとか(懐かしい!!)
クイズ番組の真似してみたり、
誰?どこ?と思うようなワードで闘って大笑い
そんな様子を見ながら私たちも
「大きい声では言えないけれど…」
とよく互いに共感しあう会話を繰り広げた。
いわゆる「教育ママ」ではなく子どもが楽しみながら気づいたら学んでた
という感じがいいよね!と思う私たちは気が合って…。
中学からはお互い合格した、それぞれが選んだ別々の学校に進学。
それぞれの母校でそれぞれの青春を謳歌し、
「みんな頑張ってるね!」で十分だった…
彼女、悪気なかったと思うんだけど、
一歳下の我が子たちのことをとても気に掛けてくれて…(自分ちは超一流の医学部に現役合格)
「どこ受けるの?」
「○○くんなら大丈夫」
「自分とこはこうだったよ」 と、
センター試験の前後や出願前、次男の高校入試のタイミング、国立の入試の前日…
ことあるごとに「応援」のようなLINEをくれた
いやいや…
そんなにすごいとこ受けないし、医学部志望じゃないし………
うちの次男がお子さんの通う高校を受けるとどこかから聞いて
「また同じ学校の仲間になれるかも?と思って、居ても立っても居られず!嬉しい」
と、合格発表の直前の20分前にLINE。
私も息子も、そんなセンシティブ情報、仲の良い人にしか話してないのに…
しかもまだ答えも出てないのに…
その後、不合格を食らって
「番号なかったです。残念ながら仲間にはなれませんでした」
と返信した私は、いい人なのかバカなのか…
一番最後のLINEは、次男の公立中の卒業式の朝。
あちらは中学から国立で同じ学校じゃなかったのに
「卒業おめでとう。ピアノの伴奏したり、サッカーでキャプテンしたり…。大活躍した中学生活を糧に…」(第一志望落ちたって知った後です)
みたいな内容で、
あなた次男のその姿見てないじゃん
ってゾッとした。
返信どうしよう…とあたふたしている私に
「母さんが今見る(ケアする)べき人はだれ?よく考えて!」
と長男に叱られてハッとした。
私は守るべきは
今傷ついている目の前の我が子
ママ友との関係ではない
長男は「ブロ削しろ」と言い、さすがにそれはしなかったが
二度と返信はしなかった
彼女のところ、二人とも失敗なしで名門校に進学し、お兄ちゃんは超一流大学の医学生。
同じ悩みを抱えていたあの日はもう遠い昔。
うちの子は、名門校には通ったけれど普通の子。
スマホやゲームにも夢中になったし、受験の努力はしたけど本番では緊張するし、うっかりミスをしてしまうようなどんくさい子。
昔話を持ち出されて、
「大丈夫だよ」「待ってるよ」
と言われ続けてもしんどかった。
彼女の性格を知っている。多分、応援がしたいだけ。
悪い人じゃないの。
だけど、あの時の私には彼女の寄り添いは要らなかった。
寄り添える人になりたい
それがコーチングを学んだ理由。
だけど、
不要な人に押し付ける寄り添いや応援は独りよがりでしかない
気を付けよう。
失敗から学ぶ
私は子どもが失敗してくれたおかげでコーチングを学べたのかもしれない。
**********************************
☆市販誌出版社・教科書出版社勤務14年
☆副業代行ライター
☆主軸は子育て
のキャリアを経て、子育て終了。
積み重ねたママ歴でのキャリアでパワーアップ。ライフコンサルに舞い戻ったアラフィフ。
【子育て後の人生は、巣立った我が子に誇れる生き方を】
◇CBL(コーチビジネス研究所)認定コーチ
◇ライフコンサルタント
◇人生ストーリー:インタビュー&ライター
Instagram毎日投稿