「お幸せに!」から生まれた幸せの違和感
こんにちは!はらぺこゆきです🌷
梅雨入りしましたね、今日も今日とて雨が降っています。
気圧の波で頭痛をもよおす系人間なので、頭がだるおもな日々を過ごしておりますが、梅雨生まれだからか、この時期は好きなんですよね☔️
晴れたり雨が降ったりどんよりしていたり蒸し暑かったり涼しかったり。
その日によって天気がバラバラだと、気持ちも様々で、なんか楽しいのです。
まあ頭痛はいやですが、なんだかんだ楽しく過ごしております。
今日は読書感想文です!
最初の記事でも紹介しましたが、朝渋にはnote部というものがあります。
月1でお題があり、そのお題についてnoteを書く、といった部活です。
その6月の課題が読書感想文ということで、学生ぶりに読書感想文なるものを書いてみようと思います。
今回読んだ本は、「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書) 」です。
著者は慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授の前野隆司さんです。
概要
幸福を学問とした「幸福学」として研究。質的・量的両面で調査し、抽出した内容を統計的・客観的に体系化することで、誰もがシンプルなメカニズムに沿って幸福を目指すことができると述べられています。
幸福に必要な要素をあぶり出すために、幸福を因子分析し、4つの因子に分けて説明。
他人と比較することなく、幸福をそれぞれが享受し、多様化された社会になることを祈っています。
「お幸せに!」の違和感
私は学生の頃、「幸せ」という言葉が大好きでした。みんなに幸あれ!と心から思っていたし、周りからも幸せそうだよね、と言われていました。(意図はわからないですが。笑)
しかし、社会人になって、「幸せ」に違和感を覚えるようになりました。
きっかけは、結婚する友人が少しずつ増え、「お幸せに!」と言葉をかける機会が生まれたこと。
結婚する、となってから「お幸せに!」とかけるのは、幸せ=結婚ということなのか?
結婚する人に対して「お幸せに!」と言葉をかけるのは、今まで幸せでなかったかのようではないか。
私は生まれてこの方、ずっと幸せなのに!!!
…文章にしてみるとよくわかりました、私はひねくれ者です。笑
でも素直にそう思っていました
。違和感があるなあ、と。
もちろん、結婚も幸せの1つだと思います。結婚したから見える幸せもあるだろうと思います。(※お察しの通り、私は未婚です。)
しかし、「幸せ」に違和感を感じるようになってから、なんだか幸せについて考えることから逃げるようになっていきました。息苦しくなっていたのかもしれません。
幸せって多様では…?
そんなひねくれた私でも、幸せになりたくないわけではない。むしろできるならいつでも幸せでありたいです、いうまでもなく。
でも幸せって、人それぞれ感じるきっかけが違うよなあ、それを学問的に体系化するのって不可能なのでは…?と「幸せのメカニズム」を読む前は正直思っていました。
しかし、前野さんの幸福学研究は人間の多様性や人間それぞれの絶対的存在を認めた上での因子の提案でした。幸福の4つの因子はあくまで幸せの単純モデルであり、守破離の”守”であり、その先の行動については多様である、という主張です。
4つの因子は思いつきや感覚で主張されているのではなく、幸せに関する項目を徹底的に洗い出し、アンケートで回答を得てその結果を多変量解析によって求めたもの。
学問という面から幸せを分析していることに新鮮みを感じるとともに、信頼や安心も感じました。
幸せの鍵、4つの因子とは?!
先ほどから述べている4つの因子は以下です。
①「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
→七十億人の人間がそれぞれ独自のオタク的目標を見つけて自己実現する、七十億総オタク化社会を目指す
②「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
→多様な人とつながり、社会貢献活動を行い、周りに対して親切でいる
③「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
→メタ認知を用いて自分を客観視して、意識的にポジティブに考えたり、笑顔でいたりする
④「あなたらしく!」因子(独立とマイペース)
→独立していて人の目を気にせずマイペースな「愛される変人」を目指す
上記4つの因子を満たすことで、幸福と感じる。それが前野さんの調査・分析結果です。
4つの因子を知って思ったことは、「ゴキゲン」がキーワードになるのではないか、ということでした。
誰と比べることなく、自分の好きなものや理想を目指し、邁進する。
活動の幅を広げてたくさんの人に出会い、社会や周りに幸せを与えられるような行動をする。
ポジティブに物事を捉え、失敗しても落ち込まずに次にいかす。
自分の軸をしっかり持って、やりたいことは周りを気にせずやって、少しくらい変人になる。
それって、自分をゴキゲンにしてあげることで満たされるのではないかなあ、と。
「幸せそうだね〜」と言われることが多かった学生時代から一変、壁にぶち当たることが多くなった社会人になってからの私は、ネガティブでいつもうじうじ、「できない」が口癖の人間に。
もう学生時代のポジティブで幸せそうな私はもういないんだ、と思っていました。
でもそれは、そう思い込んで自らを負の連鎖に巻き込んでいただけで、考え方や行動次第で変われるのだと、この本を読んで思いました。
現に、ずっとネガティブだった4年間を変えたい、と思い、SHElikesと朝渋に入会してから、私のマインド、大袈裟に言えば人生は変わってきているように思います。
自分のやりたいことや新しいことを勉強したり、未知のコミュニティに飛び込んで多様な人々と会話したり、目標に向かって日々コツコツ積み重ねる。
SHElikesと朝渋入会をきっかけに、ネガティブうじうじウーマンだった4年間を取り戻すかのような日々を送っていることに気がつきました。
今ゴキゲンな日々を送っているなあ、と。
本当にありがたいことだと思います。(ありがとう因子!!)
いつでもお幸せに!
「幸せ」を体系的に考えたことのなかった私にとっては、メカニズム化された幸福について読みながら戸惑うこともありました。
しかし、自分の経験に落とし込んで考えた結果、なんとなく腹落ちしました。
私にとっての幸福は、「ゴキゲンな自分でいること」なのだと思います。
今幸せですか?と聞かれたら、まだ胸を張って「幸せです!」とは答えられないかもしれない。
でも、人生の矢印は幸せの方に向いている、ということは言い切ることができる…かも。(いや、本当は言い切りたい、、笑)
これからは4つの因子をどうしたら満たせるか、そのフェーズごとに見直して、しっかり自分をゴキゲンに、幸福にしてあげたいと思います!
そして最後に、ひねくれものが感じていた違和感、「お幸せに!」について。笑
結婚するときだけでなく、みんなも私もいつでも幸せであればいいんだ、と気づくことができ、違和感を解消させることができました。
これからは、結婚する人だけでなく、周りの人すベて、そして自分に対して「いつでもお幸せに!」と心から願っていこうと思います。
それではみなさん、いつでもお幸せに!!!