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「納期3時間」の仕事から見えた【限界突破ライター】の条件

普段、私がご依頼いただく仕事はだいたい納期が1週間ほどあります。じっくり構成を考えたり、練り直したり、納得いくまで文章を見直せる時間が確保されています。

でも、今回のお仕事は初めてのスーパー超特急案件。おおよそ「3時間」というタイムリミットを最大限守ることが望まれていました。

詳細は控えますが、イメージとしては、試合中に飛んできたラグビーボールをパッとキャッチして、その勢いのままゴールへ運ぶような感じです(伝わらないですよね、すみません 汗)。

限られた時間の中で集中力とスピードが求められるプロジェクト。どうすれば効果的に進められるか、多くの学びがありました。案件の内容をぼやかしているので再現性は低いかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。

自動文字起こし、生成AIは必須

まず、短時間で情報を整理してまとめなければならなかったので、文字起こしツール「Notta」、文章生成AI(今回は「Claude3.5 Sonnet」)の活用は私にとって必須でした。

多少粗くともリアルタイムで書き起こされた文字起こしと、記事ごとに変えた切り口をもとに、生成AIに指示。上がってきた文章に修正・追加・編集を加え、事実確認のうえ、納品。

1から10まですべて自分の脳と手で作業を行っていたとしたら、倍以上の時間がかかっていたのではないかと思います。

テキストコミュニケーションを円滑に

今回の案件は、依頼の共有から最初の納品までの日数も限られていたため、コミュニケーションはすべてテキストで行われました。確認が必要な事項も多かったのですが、スムーズに進めるために案件管理シートをスプレッドシートで作成し、相談事項や進捗状況を整理して共有。

こうした工夫によって、短時間でのやり取りながらも効率的に情報をまとめ、必要な確認を迅速に行えたのではないかと思います。

(もちろん、先方からマイナスのフィードバックをいただける機会なんてめったにないので、自分のアクションをかなりプラスに捉えていますが、風の噂では「ちゃんとした人でよかった」とおっしゃっていただけたらしいので安心しています)

柔軟に臨機応変に、「使いやすい人」を意識

通常、既存のメディアでの執筆や、他にも多くのライターさんが関わるような案件では、しっかりとしたレギュレーションとフローが整っている場合が多いですが、今回のような緊急案件では、それがない場合もあります。

そして、私と直接かかわる依頼主様は、エンドクライアントの要望を踏まえつつ、私に発注をしてくださっている場合も多い。つまり、中間管理職のような役割を担っている場合も多分にあると思うのです。

だからこそ、おそらく私に求められていたのは「使いやすい人」であること。相手が抱えるタスクをスムーズに進めるため、負担にならず柔軟に対応できる存在であろうと意識していました。本来は1記事納品でよかったかもしれない状況でも、異なる切り口で2記事納品して、使いやすいほうを採用していただく、など。

こうした状況で思い出したのは、以前、私が電気工事の施工管理をしていたときの経験です。当時、私も中間管理の立場で現場の職人さんと接していましたが、特に「ありがたい」と思えた職人さんたちは、柔軟かつスピーディに対応してくれる方々でした。

勝手な想像でしかありませんが、おそらく今回のクライアント様も、ある意味あの頃の私と同じような立場にいらっしゃるのではないかと感じたので、「使いやすい人だわ~」と思ってもらえるような動き方を意識しました。

🚀

こうして振り返ってみると、今回の「限界突破」に必要だったのは、ただ早く仕上げるだけでなく、限られた時間の中で本質を見極め、効率的に情報を処理しながら、相手にとって「使いやすい人」であるよう柔軟に対応することでした。

もしかすると、報道や広告、広報や緊急のプロモーションを手がける企業など、スピーディかつ柔軟な判断が求められる業界では、こうしたスキルが日常的に活かされているのかもしれません。そんな現場で揉まれる経験も、ライターとして成長するために必要なのかもしれないな~と感じた、貴重な経験でした。ありがとうございました。

おわり!

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