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語学スキルは未来でも役に立つはず
翻訳ソフトが発達するから不要という考え方
最近、ネット上でもChatGPTやGoogle翻訳で、かなり自然な訳が手に入ります。
会話も、喋ったらそのまま翻訳してくれるソフトがあるらしく、5年前のフランス旅行でご一緒したご夫婦が使っていたのを見てびっくりした記憶があります。
今後、翻訳ソフトが一般的になるから、語学はそれほど大事ではなくなるという話もあるようです。
たしかに、情報が蓄積されていけば、ある程度専門的な知識が必要なものでも、楽に翻訳できるものが登場するのでしょう。
ただ、それでも、外国語の勉強は、これからも必要になっていくと感じています。
正誤の判断は、誰がするの?
陰謀論めいた話になってしまいますが、翻訳ソフトを作る側の人間が、自分が儲かるように都合のいい誤訳をした場合、外国語を全く理解できていないと簡単に騙されてしまうということが起こります。
これと似た話が実は歴史の中にあります。なぜか授業では教えていないことなので、知っている人は少ないと思います。
日本がアメリカに無理やり開国させられる前段階(日米和親条約)で、
・日本側の文書では「日本とアメリカ、両方の国が必要と認めた場合」に領事館を設置することを認めると書かれていたのに対し、
・アメリカ側の文書では、「日本とアメリカ、どちらか片方が必要と認めた場合」に領事館を設置することを認めると書かれていたそうです。
こんな重要なものを〝誤訳〟するわけがなく、アメリカに謀られたという見方がされていますが、これ、日本側がちゃんと英語を理解していたら防げたのではないかと思ってしまいます。
最後はちゃんと「わかっている」人がチェックしないと、とんでもない事態を引き起こす良い例ですね。
正しく判断するために一番効率的なこと
百聞は一見にしかずということわざがあります。
誰かから聞いた情報よりも、自分で見て、触れて、聞く方が、はるかに正確なものが手に入ります。
語学も、誰かが訳したものよりも、自分で原文を読んだり聞いたりした方が、はるかに正確な情報を手に入れることができます。
機械が起こす偶発的なものにせよ、人間による恣意的なものにせよ、そこに「間違い」がないとは言い切れないのですから…。