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〝与える人〟と〝適正な価格〟の矛盾
日本にも広まってきた某ビジネスグループ
自分で事業をしている人たちが続々と加入しているという、外国発のビジネスグループ(システム??)があります。
そのグループに所属することで、知り合いや友人を紹介し合い、お互いのビジネスを拡大していくというもの。
そこの最大のコンセプトは、
「我々はギバー(与える人)である」
「適正な価格でサービスを提供する」
の2つです。
究極の〝与える人〟とは
ギバー(与える人)だけど、適正な価格をいただく?
究極の与える人って、タダで与える人ではないでしょうか。たとえば子供を育てる両親のような人。
〝適正な料金で提供〟と言った時点で、ギブ(サービス)&テイク(料金)でしょ、と思ってしまうのは私の考え方がおかしいのでしょうか。
ちなみに、そのビジネスグループでは、会員資格を維持するために、毎年かなりの額(一般のサラリーマンの月給以上)を上納するシステム。
しかも、毎週、成果報告をしなくてはなりません。そのための時間も取られるし、成果を上げられないとメンタルが崩壊してしまうんじゃないでしょうか。
強制的に取り組めるという点ではいいのかもしれませんが、私だったら無理だなぁと思ってしまいます。
ちなみに、見学に行くと、当然、仲間ができます、仲間たちで紹介しあってビジネスを拡大していけます、という誘い文句で勧誘もしてきます。自分で事業をしている人にとって、集客はたしかに大事とは思うけれども、そのために大金を払うのはどうなのかなぁとも思います。
大きな成果を出すにはやはり会社がいい
個人でとんでもない成果を上げられる人がいます。でも、そんな人は一握り。
人ひとりで創造できる価値には限りがあるのが現実です。
だから、会社というものがあるのではないでしょうか。
たとえば、現在、コーチングとかコンサルタントとして個人で活動している人は星の数ほどいますが、本当に価値のあることをしている人はほとんどいません。
たいていは、自分の固定観念を押し付け、「あなたは正しい」「あなたは間違っている」とジャッジして、人の人生をかき回しています。
一方で、同じくコーチングとかカウンセリングとかコンサルタントをしていても、会社組織だと、いろんな人の考え方、角度の違う解決方法などが生み出せるので、本当に成果が出る可能性が高くなります。
個人でやるなら、信頼をベースに、無理なくやっていけるものがいい
会社組織に所属して、後輩を指導できる立場になったり、いろんな人生経験をしたりして人間的に成長したと感じた時、本業以外でも経験を活かして複業をやってみたいなと思うこと、私にもあります。
個人的には、無理のない範囲でできることをやった結果、〝ここまでしてくれたんだから、私からもこれをあげたい〟という気持ちでサービスしてくれたりお金を払ってくれるのであれば受け取りたいと思っています。
しっかりした収入があるから言えることですが、いきなりオリジナルのサービスを提供して〝適正な価格〟をいただく、というのは考えとして飛躍していると思います。
周りの人に本当に「与えて」信頼され成果を出した結果、「あなたのサービスならお金を払っても提供してほしい」と言われるのが理想です。