突然去る人は、優しい?冷たい?
優しい人は突然いなくなる
優しい人は、突然関係を断つと言われることがあります。
それに対して、質問サイトで「言うべきことを言わないで去る人って、優しいのではなくて実は冷たい人なのではないか?」という意見も見られます。
ここでは、私自身の経験や、周りでいきなり関係性が悪くなり、片方が突然去ったように見えた実例に基づいて、もう少し深く考えてみようと思います。
実は、元々の関係性が対等ではない
とても仲が良さそうに見えた2人の片方が、いきなりキレて去ってしまった(ように見える)時、裏では何が起こっているのでしょうか。
私が遭遇した2つの似たケースでは、去られた側が去った側を頼りにしているように見えて、実は無意識に搾取していたり、損害を与えて精神的に追い詰めていました。
そして、2人の関係は対等ではなく、去った側は去られた側に何かを頼まれたら従わざるを得ない状態でした。
つまり、そもそも対等な関係ではなく、片方の力が大きすぎるという問題点がありました。
ちなみに、私もいきなり去ったことがありますが、去られた側は、私のことを完全に〝便利な道具〟だと考えていました(笑)
困った時はお金をくれ、イラついた時はいいサンドバッグになってくれる、貴重な存在だと思っていたようです。
去った人のことを自分より無意識に下に見ているから、雑な扱いをしている、去られた側は気づかないものなんだなと思ったものです。
去る側は、何度もサインを出している
もちろん、去る側だって、単純に言いなりになってしまっているわけではありません。
何度も何度も「それってひどくない?」というサインを出しています。
でも、それを聞いた去られる側の人間が、素直に聞くことはありません。
「それはあなたが悪いから」
「私はあなたのためにやってあげているの」
と、必ず自分を正当化して反論します。
何度、サインを送ってもロクに聞いてもらえず、さらなる裏切りを平気で重ねます。
それが積もりに積もって、「もう限界」「何をやっても無理」となり、「この人と今後、関わったら自分がひどい目に遭うだけ」と悟った時に、関係を絶ちます。
その頃には相手に失望しまくっており、「言うべきことを言う」のも無駄だと感じています。
言っても正当化されて反逆され、自分が危険な目に遭うだけですから。
これが、〝優しい人がいきなり去る〟時に起きている現象です。
「優しい人」「冷たい人」の2種類の人がいるのではなく、無意識に相手を見下して利用してしまう人と、その境遇に耐えきれなかった人がいるだけなのです。