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日本語に近い外国語は覚えやすいって本当?
今まで20カ国語ほどに触れた経験があります。
英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、中国語、韓国語、イタリア語、トルコ語、アラビア語、インドネシア語、マレー語、台湾語、セルビア語、ギリシャ語、タイ語、ミャンマー語、ポルトガル語、ベトナム語、オランダ語、ラテン語…。
様々な言語に触れていると、自分にとっての得意・不得意がわかってきます。
よく、外国語初心者に向けたおすすめの言語で、「韓国語やタイ語、トルコ語は日本語と文法が似ているから習得しやすい」というフレーズを目にします。
これって本当でしょうか?
私自身の感覚では、韓国語よりフランス語の方がはるかに覚えやすかったです。
(なお、タイ語は「カ行」にあたる文字表現が3種類あることを発見し、なおかつ、使うことがないだろうなということで断念。トルコ語は来年トルコに行きたいので頑張っているところです。)
なぜなのか。
韓国語は、文字だけであれば五十音表と対応させればわりと簡単に理解ができます。文字の音読みまではバッチリだし、日本語と似ている単語があるとそのまま覚えられます。
一方で、文法も日本と似ているので、「こういう時はこういう言い方をする」というのをひとつひとつ覚えていかないと、簡単な文章も理解ができません。
しかも、日本語と似ているので、韓国語を勉強しすぎると、日本語での会話に韓国語が混ざってしまい、言いたいことに対する日本語がなぜか思い浮かばなくなるという現象が起こります。
これと似ているのが、中国語。
中国語では簡体字という文字を使います。日本語の漢字とある程度対応しているので、日本人にとっては覚えやすい。
でもこれも、本気で勉強しすぎると、今度は日本語の漢字が思い出せなくなるという現象が発生します。私は中国語検定の前にその状態に陥ってしまい、スマホで日本語の漢字変換をしていました(泣)。
これが英語をはじめとするラテン諸語ではあまり起こらないのです。
文法が日本語と全く違うため、混同が起こらないのですね。
基本的な文法と使いたい単語に加えて、助詞のニュアンスをつかんでしまえば大体の表現ができます。
私にとっては、日本語とかけ離れている言語の方が習得しやすいようです。