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よんななコミュニティマネージャー会vol.3 -失敗から学ぶ「コミュニティの閉じ方」-

greenzのコミュニティの教室1期の高山せんぱいが立ち上げた「よんななコミュニティマネージャー会」に遊びに行かせてもらいました。

よんなな会とは、47都道府県の地方公務員と中央省庁で働く官僚をつなげることで、日本全体を有機的につなげることを目的とした会。行政職対象以外にも特定の業界・職種ごとのスピンオフ企画もあるらしい。(「よんなな獣医会」、「よんなな医薬会」など…

そのスピンオフのコミュニテイマネージャーの会で、私自身は"コミュニティマネージャー"がなんたるかも理解できていない状態ではあるものの、最近なんとなくコミュニティっぽいものに触れることが多いので後学のためにというのと、宿題に出されていたブログがとても面白かったのもあり参加させていただいた。(「あの村 やめる」でgoogle検索したら出てくる↓)

コミュニテイって立ち上げるの楽しいし面白いけど、続け方とか引き継ぎ方とか終え方とかってあんまり情報はないので、その話が聞けることも興味深いし、そもそもプロセスをこんなに開示してくれる人も稀有だなという印象だった。

ホリケン先生の実際に起きたケースを交えて、「こんな時、自分達だったらどうする?」みたいな少人数の議論の時間を挟んだトークで、「これって仕事でも起き得るよね。」「村民と村役場みたい」「たらればだけど、始める時にこうだったらよかったのかな。」とざっくばらんに話しながら進んでいった。

経緯

①スタートは好調で、クラウドファウンディングも目標の1.5倍集まった「DASH村みたいなのを自分達で作れるよ!」というキャッチーさもあり、資金も集まったし実際に会員(村民)になってくれる人もいた。ほぼ毎週末来てくれるコアなファンもいたし、楽しく遊んでくれていた。

②難しいコンテンツよりも、シンプルなものが盛り上がった
家を作る!とかは失敗したら怖いと確認が増えてなかなか進まないが「岩を運ぶ」みたいなものは参加者も楽しく進んで取り組んでくれていた。

③村民の参加度合いに濃淡が出てきたり、新規会員が伸び悩んでいった
最初は来てくれるものの、継続的に来てくれるか否かは人によって違っていて、段々と差が開いていってしまった。新規会員(村民)の獲得数も伸び悩んでいって、ビジネスとしての回転が難しくなってきた。

④その割に、適宜メンテナンスが必要なことが多く、工数がかかった
道路に砂利を敷いて泥にはまらないようにしなければ車でたどり着けないので、雨が降る度に毎回毎回作業が発生して、見えない地味なしんどさは増えていった。

⑤結局続けられなくなり、事業譲渡した
人間関係も資金繰りがうまくいかなくなり発起人のモチベーションも段々と下がっていって、歯車が噛み合わなくなっていって、最終的には他の人に譲るという決断に至り、家入さんのリバ邸傘下の場所に変わった。

(詳細は上記ブログにホリケンさんが丁寧に書いていらっしゃるので、見てみてくださいー)

ケース会議での話で出て来たこと

月額制で入ってもらってコミュニティを運営するとなると、入っている側(会員)はお客様になってしまうけど、一方でコミュニティって一緒に作っていくものだから、認識の溝が生まれて広がっていくと難しい。

お客様だけど仲間みたいな関係性の中だと、ある種「ここまではできるけど、これは難しい」ってお客さんに頼ったり、断ったり、悩みを打ち明けるみたいな関係性もあったらいいのかな。

コミュニティって流行ってるけど、既存の集合体をコミュニティ化することは難しく、きちんとお互いの意図や思いを言語化するプロセスを重ねていく必要があることは認識しておきたいね。

コミュニティが下り坂になってから引き継ぎをするのはきっと難しいから、コミュニティ内の血の巡りとして、入りやすさ・出やすさとか、リーダーを担う場合の期限みたいなものを規模や内容に合わせて設計していくのも大事なのかなあというのと、色々なコミュニティのケースを見ながらタイミングや形に合わせてやり方をチューニングしていくのもありなのかなあと思った。

テーマや命題があるコミュニティは作る時からゴール(終わり)を決めてやるというのも、いいかもしれないねという話もあり、なるほどなと思いました。

なかなか聞けないコミュニティの失敗談をオープンに議論してもらえた貴重な会だったし、会に参加している方も他業種多彩で話の尽きない会でした。高山さん、ホリケンさん、ありがとうございました!

コミュニティマネージャー的な方のためのコミュニティ、関わりある方は是非。オープンなイベントもクローズドのイベントあるらしいです。


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シビックテックのCode for Japanで働きながら、小児発達領域の大学院生をしながら、たまにデザインチームを組んで遊んでいます。いただいたサポートは研究や開発の費用に充てさせていただきます。