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異分子結合ワークショップに異分子役で入って考える(前編)

5月に開催した子どもアイデアソンに参加者パパとして来てくれていた若宮さんが講師になっている企業さんの研修に"異分子役"で参加した。

[ 異分子 ] 
一団の中で周囲の多数のものと性質・種類などが異なっているもの。

JFRグループの社員の皆さんの研修に対して、6人毎のグループに1−2名ずつの異分子(他社・フリーランス・自営業)が混ざって参加する形式で行われた。

(以下、殴り書き状態なので資料をもらったら加筆修正します)

1.ユニーク発掘
ペアワークで偏愛やこだわりをヒアリングし、そこから相手に3つのタグをつけ、チームに他己紹介。
ここで面白かったのは、「ユニーク」という言葉に紐づいた仕掛けでした。①大きなものに隠れがち②欠損だと捉えてしまう③本人にとっては当たり前だからこそ自分自身では気づきにくい特徴や個性を「徹夜できちゃうこと」「許しがたいことはなに?」などのちょっと変化球な質問項目であぶり出していて、さっき会ったばかりのその人の個性に魅力を感じてしまうワーク。

私がペアからもらったのは #クリエイティブ #のめりこむパワー #熱いハート で、その説明を他己紹介されている時間は小っ恥ずかしいのですが、なんか嬉しくて、聞いているとなるほどなと思わされるという時間でした。また、第一印象から「実は…な人」と書くやつでは「女性らしい服装だけど実は男性らしい趣味がある人」と書かれていて、個人的には確かにそう思うなというポイントを突いていてびっくりしました。

2.本屋を作ろう
1で作った3タグ×6人分の18タグでその6人「ならでは」の本屋さんを企画します。奇をてらったものを作るのではなく、「ならでは」であることに重きを置く。全部のタグを使う必要はないが、全員がちゃんと意見を出すようにというルールのもと話し合いました。

フォーマットもないので、ビジネス的な試算を無視して私たちのタグを共通項やカテゴリで緩やかにグルーピングしながら、面白そうなものをシートにメモしながら展開し、最終的には、ファシリティとしては床に水がひいてあって裸足で入る(かつ、絶対に本を落とせない)。接客としては入り口から何が欲しいのかと聞かれるヒアリングかつ積極的な関わり方。商品はその人が気になるもののゾーンに似た関心の人がいて、彼らと話す中で本がレコメンドされたりするし、適切な本がなかったらもはや本書いちゃう本屋。となりました。
このワークにはコアバリューとアート思考のエッセンスが織り交ぜられており、普段の仕事について考えると課題から入ってしまうのを、敢えて異分子や異なるテーマ設定・ルールにすることで体験してから学ぶことができる形でした。

[ コアバリュー ]自分たちはどんな価値を提供するのか、自分たちでなけレバできないのは何なのか。それこそが事業の存在価値・働く意味そのもので、自分たちの遺伝子に合っていて、やっていて楽しいと思える理由になる。
[ アート思考 ]直感的・綜合的に考えるデザイン思考でも、論理的・分析的なロジカル思考でもない。課題から出発するのではなく、この創造性から生まれ、その解釈は一義的出ないように、万人にとっての正解はなく、個の「ならでは」を引き出すことで新たな価値を生む試み。

※どちらも、若宮さんの定義における意味となるので、本やサイトによっては異なる解釈が書かれていることもあります。

3.懇親会

懇親会はチームのまま固まらないように、1でもらったタグの色ごとに各チームからバラバラに寄り集まって会話しましたが、これも不思議なくらいにみんな最初から打ち解けて仕事の話や百貨店と自分の繋がり・ストーリーを語り、気がついたら1時間半以上経っていました。

感想・まとめ
①会社の課題は、実はオープンにしてしまって会社の外の人と一緒に考えるのが楽しいし、面白いし、明るい。(コンサルテーションではなく、ごちゃ混ぜ!)
②共通項が早めにあぶり出されると、人は自然に話したがる
③体験して学ぶ方が、学んでフレームワークが入ってしまってから実行するよりも納得度が高い(かも)

後編には中の人たちの声をインタビューしたいと思っております!

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シビックテックのCode for Japanで働きながら、小児発達領域の大学院生をしながら、たまにデザインチームを組んで遊んでいます。いただいたサポートは研究や開発の費用に充てさせていただきます。