見出し画像

白黒思考とADHD


ADHDやHSS型HSPの特性を持つ人の思考は、どちらかというと白黒思考、二極思考の傾向があります。物事のあいまいさを嫌う傾向のある思考パターン。白黒思考は特にASDとも関連が深いようです。

白黒思考はどんな思考になる?

認知の歪み
 物事を全か無かで捉える傾向があります。「全か無かの思考」として知られる白黒思考が、認知を歪めやすいです。
例えば、テストで1問でも間違えると「自分はダメだ」と感じる。1人の人から嫌われた経験から、自分は皆んなに嫌われんのではないかなと恐れる等。

完璧主義
 何でも完璧にこなそうとするので、少しでも失敗すると非常に落ち込む傾向があります。結果的に、ストレスの多い、不安や緊張に悩むことが増えます。

対人関係の問題 
 白黒思考は人間関係にも及ぼします。例えば、友人が自分について話しているのを見て、「自分の悪口を言っている」と誤解することからトラブルに繋がったり…。

私も過去を振り返って、多く思い余る節があります。ADHDグレー、HSS型HSPの特徴をもつ私は一度始めたら完璧な完成度を求める、自分の欠点を指摘されたら自分存在を否定されたかのようにひどく落ち込むことがあったり…。このような経験は極端な思い込みをしやすい脳の傾向にも原因があると知り、納得します。  

 私はこんな傾向は悪いばかりでは無いと思います。人一倍完成度の高い仕事をすることにつながったり、あらゆる分野でより良い本物を追求する傾向にも繋がるかはです。

 トラブルや困りごとに繋がるケースと表裏にあると捉えるのが、中立な捉え方だと考えます。

では、この白黒思考によるトラブルを軽減させる為にできることはなんでしょう?


認知行動療法
 認知行動療法は、白黒思考を改善するための有効な手段です。自分の思考パターンを客観的に認識し、それを柔軟に変える方法を学びます。

リフレーミング 
 出来事に対する見方を変えることで、感情的な反応を和らげる技術です。例えば、「失敗したけど、新しいことを学んだ」といった具合に、自分の経験をポジティブに捉え直すことが重要。

 わたし自身の経験でお話しすると、物事の捉え方にはポジティブな捉え方とネガティブな捉え方の両方ができるようになると楽になりました。公平にどちらの見方も出来る訓練を普段からすることで、ネガティヴな捉え方のみに陥る事を防げます。私はこれをやって随分と楽になりました。
 例えば、自分の苦手な人に出会った時。その人が私の心をざわつかせる原因がわたしの中にないか考えるきっかけになったと捉え直したり、自分の人間関係に必要な人と、距離を置くべき人がいることを知る機会になったと捉えたり、物事を介して起きる負の感情に、完全に飲み込まれて良いか悪いかの思考で判断する癖から、多角的に物事を見る思考に切り替えるようになりました。


サポートグループや専門機関への相談 
白黒思考に悩む場合、専門家や同じ悩みを持つ人々との交流が助けになります。これにより、自分だけではないと感じられ、心の負担が軽減されることがあります。

自分の思考パターンや思い癖を客観的に見て、思考の凝りをほぐし、柔軟で多角的な思考を手に入れることで、持ち前の自由と創造性豊かな感受性や思考を羽ばたかせていきたいですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?