才能ゆえの生きづらさ…2Eとギフテッド
はじめに2E(トゥーイー)という言葉をご存知でしょうか?Twice Exceptional の略で、直訳すると二重に規定外のとかいう意味です。アメリカではお子さんを持つ家庭や教育現場では、割と一般的に知られた言葉です。「優れた才能と発達障害を併せ持つ子ども」を意味します。
例えば…
数学や芸術に優れ、読み書きに困難を抱える場合、才能を伸ばすと同時に、障害による困難を補う特別な支援が必要なお子さんです。
しかし残念ながら…
日本では2Eに対する教育制度が整っておらず、理解が進んでいないのが現状です。
⭐︎2Eの子どもは、才能と障害の両面での支援が求められています。
2Eの特徴として…
才能と障害
2Eは才能と発達障害を併せ持ちます。
非同期性
発達の凸凹が大きく学習や生活に支援が必要。
個別性
発達の凸凹を標準に近づけるだけでなく、発達の個人の特性が枝分かれするように伸ばす環境と支援が必要です。
多様性
発達の多様性を理解し支援を行うことが大切。OEの理解
過興奮性(OE)を適応的に活用する支援が求められる。
ギフテッドと2Eは違います。ギフテッド=発達障害という誤解があるので、整理して理解する必要があります。
ギフテッドは高い知能や才能を持つ人のことを言い、2Eはギフテッドと発達障害を併せ持つ人のことを言います。
日本では、こういった子どもに対する教育環境や制度の未整備です。現在、文科省による才能のある子に対応する新たな取組が始まっています。
2Eの具体例として多様な特徴があります。
数学の才能: 数学に優れ、読み書きに困難を抱える。
芸術の才能: 芸術に優れ、社会的スキルに困難を抱える。
科学の才能: 科学に優れ、注意欠陥に困難を抱える。
音楽の才能: 音楽に優れ、感情の調整に困難を抱える。
スポーツの才能: スポーツに優れ、学習に困難を抱える。
これから社会での認知が広がり、環境や制度も整うことを願うばかりです。