好きな理由と涙の理由と、わたしが好きなうた。
好きなことには理由がないことが多いと思う。
なんで好きなの?って聞かれても、うまく答えられないことのほうが多いし、こういう理由で好き!なのはその理由が成立しなくなったら終わるけど、なんか好き!が終わるのは、なんか嫌い!になるとき。だから、なんか好き!のほうが、わたしは信じられる。
なんかわからないけど涙が出てしまいます。ってことも、わたしにはよくある。
それが悲しくて!とか、それが悔しくて!とか、あれを思い出すから!とかの涙ももちろんあるけど、えっ?なんでこれで泣く??ってわからないことがある。
なんで泣くの?って聞かれても、自分でもわかんないんだから説明できるわけなくて。
悲しい涙なのか、嬉しい涙なのか、安心して泣けてくるのか、それすらもわからない。
前世とか前々々世とかで体験したなにかをどこかが覚えてて、その記憶?なんて思ったりするけど。
この歌の、最後の方の、「どうもありがとう」って言葉で、わたしは聴くたびに涙ぐんでしまう。
他に泣きどころはたくさんある気がするのに。
悲しいみたいな、寂しいみたいな、あったかいみたいな、切ないみたいな、安心するみたいな、わかるよみたいな、それの全部かもしれないけど、わたしは、この歌の、「どうもありがとう」を思い出すだけで胸がいっぱいになる。
誰かこれに名前つけてくれないかな。
魔法が解けて、本当の姿がさらけ出されるみたいな、きょうこの頃。今まで確かに持ってたきれいなものを全部無くしてしまったみたいな気持ちになる。
もう一回、集めなおそうとしたら、もう消えてたものばっかりで、なに欲しかったんだっけわたし?って思う。
ニセモノの正体がバレて、本物しか残ってない?いや、そもそも、本物ってなんだろう。なにと比べての本物?もともとそんな基準はどこにもなくて、本物もニセモノも、嘘も本物も、全部、好きか嫌いかなんじゃない?もうなにもなくしたくないから、わたしは自分の好きなものを選ぶ。
好きなものを信じるんじゃなくて、裏切られても全然構わないくらい好きなものしか好きって呼ばないってこと。
理由なんてわからないくらい好きなもの、理由がわからないのに泣いてしまうくらい好きなもの、それだけを、自分の感覚だけで選びとって行こうって思いました。
こんな今なのに、こんな歌を作ってうたってるひとが、わたしは今好きです(告白)。
(ぱちもん。最後まで聴いてね。)