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わたしの好きなおじさん。

ずーっと前に、谷川俊太郎さんの朗読会?みたいのに参加したことがある。

谷川さんのお名前は、当たり前のように本の表紙にたくさん載っていたから、子どもの頃から知っていた。絵本の翻訳に名前があると安心したし、和田誠さんとの絵本も好きだった。マザーグースは谷川さんバージョンが断然好きだった。
もちろん詩も好きだった。
すごく有名な立派な方というイメージだった。


その朗読会のあとに質問コーナーがあって、参加者のひとりがノートに書いてきた一編の詩を読みあげて、この詩のここはどういう意味ですか?というような質問をした。
谷川さんは、「そんなの書いたかなあ?僕は自分の書いたものをよく忘れますからねー。」と言って笑わせたりもして、いつ頃のですか?とか、どこに載ってました?とか聞いたあとに、それはわたしの詩じゃない!と断言したんです。それも明らかに少しムッとして。

わたしはちょっとギョッとして、こんな立派なひとでもムッとしたりするんだなあーって思った。

そして最後にサイン会があった。
本を買うと一緒にメモ用紙をくれて、そこに自分で名前を書き、名前とサインを書いてもらえるというシステム。
わたしはちまちまとした丸文字でメモ用紙のすみっこに横書きで自分の名前を書いて渡した。
谷川さんは明らかに、なんだこの字は?というしかめ面でメモを見て、とても書きにくそうにわたしの名前を書き、サインも書いてくれました。

こんな立派なひとでも感じ悪くするんだなあって、今度はちょっとおもしろくなった。


本棚から探し出しました!



そのあとからは、すごいひと!ってことは変わらないけど、ちょっと親近感をもって「わたしの好きなおじさん」みたいな気持ちになった。

こんな大人もいていいんだなって、わたしもこのままでもいいのかなって思わせてくれる「仲間」と、初めて思えたのは清志郎だったけど、谷川さんもちょっとだけそうだった。


空の上に、仲間が集結してきてる。
こっちはさみしくなっちゃったけど、そっちは豪華メンバーいっぱいだな。



本棚からいろいろ見つけてきました!

タイトルに一目惚れして中身も見ずに買った本。


「こどものとも」の「まるのおおさま」 そうかなどうかな
「わたし」じゃなくて「あたし」ってとこが好き。
装丁が美しすぎる!
中は水色!


わたしの好きなひとたちは、ユーモアを大事にしてるって思う。そして、鋭いひと刺しがそのなかに入ってるとこが好き。

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