【展覧会】佐藤可士和展 l ふつうの毎日をデザインで彩る
【展覧会】佐藤可士和展
日本を代表するクリエイティブ・ディレクター。
そうきいたら「自分とは関わりのないすごい人」をイメージしませんか?
でも佐藤可士和さんのデザインはあなたの毎日のなかにいます。
いま国立新美術館で行われている佐藤可士和展。(〜5/10)
わたしは日々のくらしのなかにある佐藤さんのデザインに注目して感想を書きたいと思います。
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1. 佐藤可士和ってどんな人?
佐藤可士和(1965年東京生まれ)
美大を卒業して大手広告代理店に勤務した後、独立。
多くの企業デザインなどを手掛けるクリエイティブディレクターです。
調べ、甘っ、と思いませんでした?
今回は身近にある日常のくらしからの視点でお話を書きたいので、正直、あまり豪勢な肩書を書きたくないのです。
すごい経歴ですから、気になる方は上のリンクをどうぞ。
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2.たぶん毎日佐藤可士和をみている
佐藤さんの名前は知らなくても、多くの方は佐藤可士和さんのデザインを毎日のようにみていると思います。
↑これ、全部セブンイレブンの「セブンプレミアム」のパッケージです。
↑CMやLINEスタンプでもおなじみの「楽天」のパンダちゃんも佐藤可士和さんのお仕事。
↑そしてご家庭に1つはお持ちであろう「ユニクロ」や「今治タオル」の企業ロゴも。手前はこの展覧会が開催されている「国立新美術館」のロゴです。
ほかにもTSUTAYAとか、カップヌードルの日清食品とか、キリンビールの極生とか、SMAPのプロモーションとか、あげたらきりがないくらいたくさんあります。
山奥にこもってメディアをいっさい見ていませんでした、という仙人のような方以外は、ほぼ全員が「見たことあるー」デザインだと思います。
それだけ佐藤可士和さんのデザインは日常にあふれているのです。
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3.佐藤可士和と共に住んでいる
今回わたしがいちばん、素敵なお仕事されていらっしゃる!と思ったのがこちら。
ようちえんのトータルプロディースです。
佐藤さんは建築などの空間ごとまるまるのトータルプロディースもたくさん手掛けていらっしゃるのですが、これがダントツですばらしかった。
音声ガイド(QRコードを自分のスマホに読み込んで無料できける)で佐藤さんがお話されていました。
自分の子どもを通わせたいようちえん、というより、
自分が通いたいようちえんをつくった、と。
素敵ですね、園児目線。
おっしゃるとおり、このようちえん、めちゃくちゃ楽しそうです。
こんなおしゃれ空間が日常にある ようちえんなんて!
でも、きっと子どもたちは「おしゃれ」とか「すごい」とか「佐藤可士和にデザインしてもらった」なんて考えていないでしょう。
ただただ楽しい!
幼いころからデザインにふれる、日常のくらしのなかにある、それはきっとこれからの子どもたちの人生をも変えるくらい大きなことだとわたしは思います。
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4.毎日を無意識に彩っている佐藤可士和
コンセプトが、ブランディングが、コンテンツを、とか、
とかくカッコいい言葉で語られがちな佐藤可士和さんのお仕事ですが、わたしはそこではない、と思いました。
日常のなかに無意識にデザインを織り込み、毎日に彩りをそえている、
それが佐藤可士和さんのお仕事のすごいところではないか、とわたしは思っています。
わたしたちの何気ない毎日をおしゃれにブラッシュアップしてくれるデザイン。
次はどんな彩りでわたしたちの日常をワクワクさせてくれるんだろう、
そんなドキドキの余韻を残してくれる展示会でした。
END
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