【ここに来るまで】 2019年 ニュージーランド大学教員トップ10の一人として国会議事堂で表彰される
【ここに来るまで】シリーズ
このシリーズでは、公立高校の英語教員だった僕が、日本語教育と出会い、ニュージーランドの大学教員トップ10の一人として表彰されるまでの歩みを書いていきます。こういう展開になるとは、夢にも思っていませんでした。
🌈 ニュージーランド国内の高等教育の教員を対象とした賞
ニュージーランドでは国内の高等教育の教員から毎年10人が選ばれ、首都ウェリントンにある国会議事堂の一室で表彰されます。
幸運なことに僕は大学教員となってから8年目、2019年に受賞しました。
(10月30日に表彰式があったので、あれからちょうど4年です。)
🌈 国立カンタベリー大学
僕はカンタベリー大学の学科、そして人文学部の教員賞を受賞したのち、カンタベリー大学の優秀教員賞を受賞、そしてカンタベリー大学からの候補者として全国の教員賞へ推薦されました。
国立カンタベリー大学は1875年創立の総合大学、学生数が約2万人、世界各国各地から1300-1400人の教員がいます。英語圏の大学では語学教育の意義や価値が重視されない傾向が強いのですが、僕は日本語教育の担当であり、日本の国籍を持っています。大学の候補者として推薦を受けたということ自体が大変光栄なことでした。
🌈 選考
大学からの推薦を受け、教育理念、実践、学生からの評価などを含めた審査のためのポートフォリオを政府の選考委員会に提出します。かなりの時間と労力が必要でしたが、自分の教育実践と価値観などを振り返る貴重な機会となりました。
🌈 もし受賞できたらその意義は?
ポートフォリオを書いているときに、もし受賞できたらその意義は何かということについても考えました。
外国語教育の地位が低く、日本語学習者数の減少が続くニュージーランドにあって
✅ ニュージーランド国内の語学教育の認知度への貢献
✅ 高等教育の日本語教育の可視化への貢献
(日本語教育アドボカシー(推進)の三つのV、Vision, Value, Visibilityのひとつ)
✅ 日本語を含めた語学教員への励み(誰かに評価されるための教育実践ではありませんが、素晴らしい教育実践をしていても具体的な形で評価されることが少ないため、このような賞の受賞が日本語教師にも可能であることは励みになると考えました)
🌈 受賞の連絡は電話で
受賞の連絡はメールではなく電話だったので驚きました。候補者は所属機関をはじめ様々な優秀賞を受賞している人たちばかりで、とにかくみなさん素晴らしい先生方たちばかり。誰が受賞してもおかしくない実績を持つ候補者の中から僕が受賞できたのは本当に幸運でした。
僕の教育実践はたくさんの学習者、教師、日本語話者のつながりとご協力で成り立っているので、僕の教育実践に関わってくださった方たちとの共同受賞だと思っています。
🌈 受賞は「はじまり」
この受賞は、この賞に相応しい教育実践をしなさいというメッセージだと思うようになりました。ですから、この受賞は新たな「はじまり」です。そのために、あらゆることから謙虚に学ばせていただきたいと強く思うようになりました。
その学びは自分の成長につながり、その成長は僕の教育実践の向上、そして向き合う学習者を含んだ誰かのお役に立てることが増えることにつながると思うからです。
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