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大好きだったラジオ局の嗜好が変わった。歳をとるとともに、リスナーも移行していくべきなのか。もうラジオという媒体にノスタルジーや新情報を求めること自体が時代遅れなのかもしれない。

「ショーン・キーヴニーが14年間ホストを務めたBBC6music を離れた」というニュースを受けて、英サンデータイムスのパトリシア・ニコールが書いた記事がまさにスポット・オンだった。もうね、私が書いたかと思ったよ。英語だけど。

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7am: Shaun Keaveny
10am: Lauren Laverne
1pm: Radcliffe and Maconie
4pm: Steve Lamacq

これ、まだ子供達が小さかった時、学校の送り迎えを挟んで聴いていたBBC6musicのラジオ・プレゼンターのタイムテーブル。年齢が近いせいもあるからか、特に、ローレン・ラヴァーンは好きで、彼女がエリオット・スミスの「ワルツ#2」を流せば号泣し、フレミング・リップスの「レイス・フォー・ザ・プライズ」を流せば、泣きながら踊るということを繰り返していた。ショーン・キーヴニーに関しては、イギリス人特有のサーカズム満載で、特にマット・エベレット(メンズウェア~モントローズ・アヴェニューの元ドラマ―)との掛け合いが面白く、一緒に大笑いしたこともあった。意図せずして好きな曲が流れたり、思わず新しいバンドと出会えたりする、貴重なラジオステージョンだった。しかし、ここ2年くらい、家にいるにも関わらず(ロックダウンの真っ最中でさえ)、ラジオをつけることが無くなっていた。まずは、プレゼンターが一体誰なのか分からないという理由で。そしてかかっている曲が雑音にしか聞こえなくなったからという理由もあって。でもさ、BBC6music って、リスナーとともに成長し、年を取っていくものではなかったの?

記事によると、6musicのターゲット・オーディエンスは25~44歳で、プレゼンターの平均年齢が56歳なのだそう(ちなみにプレゼンターの大多数が白人男性)。今回、6 musicを離れたショーン・キーヴニーは49歳とのことで、プレゼンターの中ではまだ中堅にはいるところなのだろうが、やはり、ジョン・ピールやスティーヴ・ラマクくらいにならないと、継続は不可能ということなのだろうか。

記事のなかで、ニコールも「プレイリストの多様化、グライム、ジャズ、ヒップホップ、そして何か分からんがガンガン音のする音楽(笑)がかかるようになり、知らないもしくは嫌いな曲で埋め尽くされるようになった。しかしそれはもはや問題なのではなく、単に私がこのラジオ局のリスナーの年齢を超えているからだろう」と述べているが、悲しいかな、それは認めざるを得ないのか。

先日、偶然にも「Greatest Hits」というラジオ局?番組?を聴いてみたところ、フィル・コリンズの「You can’t hurry love」やアレサ・フランクリンの「Don’t play that song for me」が流れてきて、それはそれで名曲だし素晴らしいし、ハッピーな気持ちになれたのだけど、なんか続けて聴いていると、シングルばかりをかけるクラブに迷い込んだようで、好きな曲ばかりだと休憩する暇がないというか、いやそうじゃないんだよな、みたいな。

「多分、私たちには、6musicを卒業したプレゼンターとリスナーをそのまま移行してくれる、Radio 6 Extra が必要なのだと思う」とニコールは続けているが、この案には大賛成。ラジオ難民となってしまった、この中年インディー・ガールを誰か救って。

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