オーディブルで『トットちゃん』
ただいまオーディブルの無料体験期間中です。
色々な本を聞くことができています。
電子書籍では有料で読めなかった本もリストにあって、聞くことができてとても良いです。
中でも1番良かったのは、マイコプラズマ肺炎になった時。
体がだるくて何もできない。動きたくない、映像も見たくない。
そういう状態にオーディブルが大活躍しました。
横になって聞く。勝手に耳に入って来る。
その時に読んだのは「窓際のトットちゃん」でした。
著者である黒柳徹子さんご本人が朗読してくれます。ただでさえ、少し早く感じる徹子さんの朗読を(失礼でしょうかw)私は1.5倍速で聞きました。あっという間に聞き終わりました。
黒柳徹子さんご本人の実体験、戦前の子どもの頃の話。
とっても素敵な小学校とその校長先生の話。
目の前で映像を見ているかのように、鮮やかに美しく表現された言葉に、終始聞き入ってしまいました。
徹子さんは本当に素晴らしい人々と幼少期を過ごしたんだな。そしてお母様が素晴らしい方なんだろうな。というのが伝わってきます。
何より、子どもにとって大切なことは何か、をこの本に教えて頂きました。
それはたった1つのことでした。
話を聞くこと。
子どもの話を、最初から最後までしっかりと聞く。
割って入ることなく、ながらで聞くことなく、ただ聞く。
子どもが話したがらないようでも、話せる場を設ける。
徹子さんが子どもの頃に通った校長先生は、それを徹底されていました。
初対面の時、徹子さんが話し終えるまで何時間でも聞いているし、お弁当の時間には毎日1人、何でもいいので児童に話をさせる。
内容に対しての意見やアドバイスなんてなくていい。朝起きたよ、のようななんてことない話だって素晴らしい。ただニコニコと、しっかり目を見て話を聞く。
これが子どもが安心して成長していくためには、どれほど大切なことかを学びました。
我が家には子どもが3人いるけど、話を聞く機会を設けられてないなと気づかされました。食事中、テレビはつけないように。子どもが話しかけてきたら、手を止めてしっかり聞く。これを肝に銘じています。
子どもの友達や地域の子どもにもそうして行けたら、少しは未来の役に立てるのでは……、と感じています。
子どもって話を聞いてみると、案外どんどん言葉が出てくるんですよね。
もっと話をしたい子はたくさんいるのでは、と思います。
『窓際のトットちゃん』が何十年も名作として残り、つい最近も映画化されたことに納得です。この本は全日本人が読むべきだと思います。
最後に、つい最近では、植松努さんの『好奇心を”天職”に変える空想教室』という本もオーディブルで聞きました。これも素晴らしかった!この本のこともまたこちらでレビューしたいと思います。