男女平等のホンネ〜1つになれない女性たち〜
働き方改革、一億総活躍、女性活躍推進、労働人口の減少、少子高齢化・・・
最近何かと引っ張りだこな女性たちですが、世界経済フォーラム(WEF)による男女格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」2018年版では149カ国のうち110位の日本。
G7最下位です。
評価基準となる経済・教育・保健・政治の4分野で足を引っ張っているのは経済と政治。
経済では、特に技術職・専門職、管理職の男女比率、男女の収入格差の順位が低い。
政治では、特に閣僚の男女比、国会議員の男女比の順位が低い。
ビジネス界と政界に女性のリーダーがいないということですね。
一方、世界の女性活躍推進はどうなのか。
北欧はずいぶん前から女性活躍推進に成功している。
時代の変化も追い風となり、米国を中心に”Me Too”運動なるものが起きている。
そのような中、なぜ日本ではなかなか女性活躍が進まないのか。
この原因の1つに日本の歴史的経緯や文化的背景が大きくかかわっているといえると思います。そして、そこに女性の社会進出を後押しする現代の時代背景が加わり、女性たちの価値観の多様化はどんどん広がりつつあります。
つまり「女性が輝く社会」の「輝く」の定義が女性それぞれ全然違うのです。
・女性活躍の声をあげたい人、あげたくない人
・リーダーになりたい人、なりたくない人
・男性と公平に生きたいと思っている人、思っていない人
・社会に出て働きたい人、働きたくない人
・社会にできるだけかかわりたい人、かかわりたくない人
・スポットライトを浴びたい人、浴びたくない人
・女性を武器にしたい人、したくない人
・収入が多く、ステータスのある男性と結婚することで、自分の女性としての価値が決まると思っている人、そうでない人
などなど、それはもう様々です。
その結果、女性同士が女性活躍推進という目的に向かって一丸となれない現状があると思うのです。
私自身も女性の活躍の足を引っ張る女性がいる現実を目の当たりにしてきました。
まずは、女性同士が多様性を認め合い、共通の目的を掲げる。
そんなことができれば、女性活躍の大きな第一歩になるのではないでしょうか。
そのためには議論することが大切。
分かり合うためではなく決着をつけるための論理的な議論が。
UNSDGsのゴール5でもあるジェンダーの平等。
このゴール達成は、日本にとってかなり長き道のりであります。
ただ、絶対に着手しなくてはいけない喫緊の課題でもある。
まずは、そのことを男女問わず共通認識として持っておきたいですね。
誰もが自分らしく生きたいと思っていることは間違いないのだから。
男性リーダーに伝えたい、「女性活躍」のホンネとタテマエ(政治山)→ https://seijiyama.jp/article/news/ad20170605.html