「書くこと」の底力に魅せられた朝[46/100]
朝から泣いてしまった。
11月に入ってから始めた、さとゆみさんの毎日更新24時間限定公開エッセを読んで、思ったことを毎日noteに書くというチャレンジを、仲間と共にしている。
毎朝7時に更新されるエッセイ。お弁当を作り、長女を送り出して、二女を起こす前の時間にエッセイを読む。そしてそのあと、8時ごろまで続く家事タイムを、このコラムを頭の中で反芻させるのがここ2週間の日課だ。
今日は、そのリズムが崩れた。
「届け」の後に紹介されていた記事を読まなければ、とソファーに腰を下ろした。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続く、パレスチナ自治区ガザで活動する国境なき医師団の事務局長、村田さんのインタビュー記事。一気読みした。
国際協力、人道支援に携わりたいと、かつて思ったことがある。バックパックを担いで、ヨルダンからイスラエルに旅したことも。そのときパレスチナ自治区にも入り、現状を聞きながら歩いて回った。どれも、私の中で古い思い出になってしまっていた。今回のイスラエル・ガザ戦争のニュースを、関心こそ持っていたけれど、何もしなかったし、何かできるとすら思っていなかった自分を恥ずかしいと思った。これを書いたライターの梢さんの信念、想いに記事を通して触れて、涙が出た。
涙の正体はなんだろうかと考える。
まずは、やはりインタビュイーである国境なき医師団事務局長の村田さんの言葉を通して知る、ガザの今の状況。そして、国境なき医師団のこれまでの活動への敬意だ。
そして、もう1つの理由は、身近にいるライターの先輩の背中から感じる情熱を受け取ったからだろう。読み終わった後に、ライターとは、なんて可能性のある職業なんだろうと呆けてしまった。今まで、私はなんでライターになりたかったんだっけな。どんなライターに、なりたかったんだっけな。ちゃんと忘れないようにしないと。
「届け」。
そう強く思う記事を書きたいし、世の中を暖かくするために頑張る人を、支えられる記事を書けるようになりたい。
[最後に]
10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃から始まった今回のイスラエル・ガザ戦争。その約1か月後に、このようなインタビュー記事を公開したCORECOLORというメディアの可能性、ライターという職業、さとゆみゼミアルムナイというライター集団に、底知れぬパワーを感じた。すごい。