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シングルで里親になる(人間の)㉖  現場研修-3 高学年クラス

40代未婚、バツ無し、子どもなし、のシングル女性が人の里親になる奮闘記

現場研修-3 学童ブロック 高学年クラス

一時保護所での実習の続きです。
低学年クラスの後は、休憩を挟んで高学年クラスへ。
休憩時間に、低学年クラスでひたすら鉛筆で手を黒く塗っていた男の子が
中学生か高校生のお姉さんと笑顔で話している姿をみかけました。
私の声掛けには全く反応なかったけど
他の人には笑顔をみせていることにホッとしました。

小学校高学年クラスも同じくプリント学習。
ペラペラしゃべり続ける体の大きな男の子
「こんなの簡単、学校でやったし」と2桁の掛け算を
得意げにやっていました。
時々間違えたところを「これでいい?」と聞くと
素直に「あ!」と消しゴムで訂正。素直ないい子です。

女の子が黙々とやっていたのは3桁の割り算
いやー割り算なんて最近計算機かエクセルでしかやってないから💦
一瞬どうやるんだっけ???とハテナが飛びまくったけど(笑)
なんとか記憶を頼りに丸付け完了。

プリント1枚終わると机に突っ伏して寝ている子もいたけど
丸をつけると嬉しそうな顔をしてくれる子もいたり
全員座って学習できていました。
低学年は集中力が続かない子が多かったけど、
高学年は比較的真面目に勉強していた印象です。

50分の授業を終えて、掃除の時間。
当番が決まっていて自分の役割を理解していて
きちんと掃除もできていました。

そのあと、休憩、給食、昼休みと学校のようなスケジュールが続きます。
休憩時間には、オモチャで遊んでも良くて
ルービックキューブを教えてくれたり
けん玉ランキングの表を説明してくれる子もいて
穏やかに過ごしていました。

暴れたり喧嘩とかあったらどうしよう
と少々ビビっていましたが💦
その日はとても穏やかな時間が流れていました。
ただ、職員は幼児ブロックがほぼ女性だったのに対し
学童ブロックは若い男性職員も多く、体格の良い方もいたり
やはり大きな男の子も多い状況では男手は必要なんだなと思ったり。

そして、学校と違うのは居住スペースもすぐそばにあるということ。
みんなが休み時間に集う団らん室のような共有スペースのすぐ横の廊下には
各自のお部屋があります。
お部屋の中はプライバシーが守られて
見ることはできませんでしたが
教室には参加せず部屋にいるままの子もいたり
給食も部屋で食べる子もいるようで
職員がお部屋まで運ぶという姿もみられました。

団らん室は授業が終わった後も夜も使うわけですから
普通学校にはないようなオモチャもある訳ですね。
でも、ジグソーパズルや将棋、カードゲームなど
やはり健全なオモチャでした。

職員は、一緒に卓球したり、カードゲームをする人もいれば
見守るだけの人もいたり、普通にお話している人もいたり
とそこまで監視や管理されているという印象はなかったです。

昼休み前に、外泊をする子がみんなに見送られて
保護所を出る姿が見られました。
ここにいる子たちはすぐに実親の元に帰れる子もいれば
児童養護施設や里親のところに行く子もいます。
新しい場所に行く場合は、相性もあるので何度か面会して
数日お泊りをしてから、本格的に委託という形になることが多いようです。

何度も住む場所が変わるというのは大人でも大変です。
ましてや思春期。自分の居場所はどこ?
普通に学校に通っている子でも考える時期です。
新しい場所には慎重にということで事前の外泊もあるそうです。

そして、子ども一人一人にソーシャルワーカーがつくので
その面談で抜ける子たちも。
ワーカーは常に保護所にいるわけではないんです。
実親家庭のところにいる子も里親家庭にいる子も担当されたりしているので
忙しそうです。何人も担当しているのでとても大変そうでした。

ワーカーや児童心理士、今後の施設や里親や実親との面談もあったり
子どもたちも色々スケジュールがあるんですよね。

小学生にもなれば、面談という言葉もわかりますが
幼児ブロックでは、『ごようじ』と言っていました。
これも小さな子どもが使う言葉ではないですが、、、
一緒におままごとした男の子がブロックをつかって
「ここは、ご用事の場所」「ご用事いってきます!」
と言っていたのが切なかったです。
外に出る楽しいことが
おでかけ ではなく ごようじ なんだと。

次は、最後のクラス 中高生クラスの時間です。
つづく 

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