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トモエ学園の様な小学校があったらいいのに

小学生の頃に読んだ、たくさんの本の中でも、一番印象に残り、何度も読み返して、今でも大切に持っている1冊の本、それが、黒柳徹子さんの自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」です。
当時、黒柳徹子さんがナレーションをしているミュージカルにも、祖母と叔母に連れて行ってもらった事も覚えています。

小学生の頃に読んだ時は、とにかくトットちゃんが面白くて楽しくて、トモエ学園の様な学校が今もあったらいいのになぁという想いでワクワクしながら何度も読みました。

大人になり、親になり、自分の子供が小学3年の時に、この本すごく面白いから読んでみて、とその本を渡しました。
それまで、そんなに長いお話の本を読んだ事がなかった次女がこの本だけは読み始めて「すごく面白い!」と言って、しおりを挟んで毎日少しずつ読み進め、ちゃんと最後まで読み、私と同じ様にお気に入りの本になりました。

私も改めて読んでみると、子供の頃とは違う視点で、トットちゃんのお母さんやトモエ学園の小林校長先生の子供達への接し方に感動し涙が出てきました。
そして、この本を改めて読んだおかげで、私自身の子供達への接し方も変わってきたと思います。
当たり前に、普通に、皆と同じ事をすればいい、という事ではない。
みんなちがって、みんないい子だ、と子供を信じて、子供がやりたい事を思いっきりやらせてあげる事、ただ見守る事、それはこの本から学びました。

トットちゃんが最初に入学した学校では、何もかもに興味津々で思いのまま行動するトットちゃんでしたが、他の生徒とは違う行動をして、教室が乱れるので迷惑とばかりに退学させられてしまいました。
でも、トットちゃんのお母さんはトットちゃんが大人になるまで退学になったとは言わなかったそうです。

転校した学校はワクワクする電車の学校で、みんなそれぞれ好きなところに座り、やりたい事から勉強し、みんなで外に散歩に行き、外で遊びながら学んでいました。
トットちゃんが好奇心でやっていた事が、大人からしたら大変な事をやらかしてくれた、と思う事も怒らずに、認めてあげる、一緒に解決する、そんな校長先生の行動から私もたくさん学びました。

じっと机に向かって座って何時間も過ごすのが苦痛だという子供も、トモエ学園の様な学校だったら毎日楽しく学校に通えるだろうと思います。
90歳の黒柳徹子さんを見ると分かるように、そんな素敵な学校で育った子供は個性あふれる素晴らしい大人になり日本をもっと元気にしてくれると思います。

トモエ学園の様な楽しい小学校に日本中の子供達が通う事が出来ればいいのに、といつも思っています。

まだ「窓ぎわのトットちゃん」を読んだことがない人にも是非読んでもらいたいおすすめの本です。

そして、いつかこんな学校が日本中に増える事を願っています。

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