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◉痛みと原因は違っている場合が多いの話

唐突ですが、人の脳は解剖学的には頭蓋骨に収まっている程度の大きさです。

ですがその働きは大コンピュータにも負けません。ですから使用状況によって身体への負担も変化します。

そもそも人の脳はノンレム睡眠時以外は、色んなことを絶えず考え気をかけ思っているものです。その時間は数十分程度で後はレム睡眠に移行して夢を見ています。

そんな脳が普段よりストレスが掛かった状態、つまり悩みや考えにより囚われているのなら、その脳は何倍にも膨れ上がっている様なものです。

まるで『こけし人形』の様に頭でっかちになっているとイメージして下さい。そんな頭が乗っかっていれば肩が凝る首が張るなんて当たり前のことです。

先日も自然美整体の講習の中で、受講生から『最近寝ていると右の奥歯が痛いんです』という相談がありました。『起きてる時はどうも無いのに何故ですか?』と。

その人の生命と向き合うと、右後頭骨が下がっているからだと言うのです。確かに色んな考える事があった1週間だった様で、その事で自分が思うよりも強くその事象を考えていたのでしょう。

この場合、脳が交感神経優位となっているので、後頭骨を上げてバランスを整えなければなりませんし、そうで無いと健やかに睡眠が出来ません。興奮が冷めやらないからです。

そこで後頭骨を調整してみると、6割減と言った状態だと命は教えてくれました。私は、変化ぎ8割だと腹八分の原則でそこで調整を終える事を義務だけています。お腹いっぱいは苦しくなるからです。

残りは、1週間近くに及んだ痛みによる状態の固定化だと直ぐにわかりました。場所は頸椎2番の二側と、左の内翼突筋の緊張の様です。

そのどちらも触れると『うぎゃー』と叫んでましたが、教えを学ぶものとしては敢えて痛みの中で覚えてもらうのが私の方針なので・・・聞き流します(笑)

『何故右の歯なのに左の顎周りがこんなにも痛いのですか?』と問われたのですが、そんなの当たり前です。

痛いところが悪いのは事故や怪我の場合です。原因が曖昧なものは、痛みの発現場所と原因は、そもそもが別々のものなのは当然なのです。

そもそもが脳の緊張、つまり考え事が続き、そのストレスが後頭骨を下げた事で二時的状態へと変化しているからです。

歯の痛みは、そのウダウダとした考えを『仕方ない』と飲み込もうとして噛み締めたからであり、その場合は右後頭骨の下垂とは別の作用が働くのは必然ですから、それを捕まえてグリグリとやったのです。もちろんクライアントさんにはしませんけどね(笑)

何故グリグリなのか?アドレナリンが活発になり、その興奮作用による強制循環があっという間に起こり、早くに弛緩をするからです。痛いけどホッとするからです。

そして治すことの痛みをプラクティショナーが知らずして、クライアントと向き合うなんてあり得ないからです。痛い事は治療ではなく、時にそう言う事をしなければ改善しないのが人の難しさなのです。

『優しいだけの男なんてつまらない』なんてセリフがある様にね。

つまり寝てる時だけ痛いわけではなく、その顎周りの緊張が日常化していたのに対処しないから、夜中に『こら!いい加減にして』と生命から叱られたのです。

この様に人の脳は素晴らしい機能を持っていますが、考え事をし過ぎるとそれを支える機能に障害が起こるのは当然だと言う話です。

自分の五感六感を信じ、そこから答えを探す時代は終わったのです。もっと根源的な『感性』という世界で向き合わなば生命は見えて来ません。そして自分の感性を鍛えねばそれも叶いません。

あやふやな感覚から確固たる感性へと時代は移ったのです。そう言う意味では治療家にとっては厳しい時代になったのかもしれませんね。

自然美整体では、ただ技術を教えるのではなく、人の根源である生命との向き合い方を伝えています。技術の向こうにある生命と向き合えるプラクティショナーを育てています。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。


あなたと家族の周りの人が今日も健康であり幸せでありますように・・・。

※下記のアドレスは変更中の自然律整体のものですが、ご希望の方はこちらからお申し込みください。フルオーダーメイドの治療を提供しております。
なお内容は新しいものへとボチボチと変更して参りますので、それまではご了承下さい。

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