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一度死んだから言えること


実は打撲が一番怖いって知ってます?②

今日は打撲の続きを書きますねー😊

さて頭部の打撲の怖さは前回の記事の通りです。その中でも後頭部はヤバいと書きました。そしてそれに一番該当するのは・・・子供です👶

そもそも子供は骨が完成されておらず、幼児の場合は大半が軟骨です。そして歩くのが不十分な2歳前後なんて、バランスが悪くてフラフラと歩きながら勝手にどこかに言っちゃうし、そこでコケるのですからメッチャ怖い😭

次男がヨチヨチ歩きをしていた頃、坂道の上の方のマンションに住んでいて、目をちょっと話した瞬間に後ろへ見事にひっくり返り、アスファルトで後頭部を打ちました。

数メートル離れていた私の耳にも聞こえたほどの音で、私は飛びつくように抱き起こしました。思いっきり泣き始めたので、直ぐに死ぬことはないと判断できましたが、急いで家に入りお昼寝布団の上に寝かせました。

地面が凸凹したアスファルトだったので、後頭部に傷ができて血が滲んでました。これで外へとエネルギーの一部は出て行った事が判定出来たので、消毒をして下腹部を触り生命の強さを確認しました。

やはりショックと衝撃波のせいで、ふにゃっとして力がありません。

こんな場合は、とにかく一刻も早く衝撃波を抜かねばなりません。直接打った後頭部に手を当てて、その場所の衝撃波を抜くと同時に、その流れた先まで探して要所要所で更に抜きます。これを夫婦で一緒にやりながら、妻は息子を励まし続けます。

怖さが抜ければ子供は泣くのをやめます。痛くて泣くのもそうですが、一番は本能が命の危険を感じて怖いと思っているから泣くのです。

そして親が動揺してあたふたするほど泣きじゃくります。親が怖いものは子供はもっと怖いと感じるからであり、親子の共振作用が裏目に出ているからです。

ならば、毅然として慰め励ますのが最も重要となります。それも産んだ母親が声掛けするのが一番です。お腹の中にいる時のように「もう大丈夫だよ!お父さんとお母さんはここにいて君を治療しているよ!だから生きるんだよ!」と励ますのです。

その間、私は衝撃波を抜いてから下腹部へ生きろ!とエネルギーを送り込みます。落ち着いてくると眠たくなるのも子供の常なので、妻が添い寝しながらこちらは続けて行くと、下腹部に少し力が戻ってきました。そして息子は眠りに入りました。これで生命は防御から回復する方向へと向かい始めました。

そうやって下腹部の確認とエネルギーの注入を10分置きに繰り返し、下腹部に力が入るたびに30分置き1時間起きと時間を空けながら繰り返して行きます。

かなりしっかりしてきたら、排泄を促します。「おしっこ出る?」「出したいならおトイレに行こうか」とね。

先ずは要らないものを出す事が一番であり、衝撃波も同じ様に本人が小便大便をして出すのが一番です。その子が安全だと思うようになれば自然とそうなります。もちろん衝撃波を出す意味もありますけどね。

これは、人は怖がると排泄を止めるからです。特に大腸は恐怖を辞めるか安全と感じないと排便を制御します。防衛本能によるもので、排便の時ほど人は無防備になるからです。動物が排便を見せないのはそう言う事ですからね。

排泄が出たらそこから初めて飲食を本人に聞いて見ます。出した後つまり大腸が動くと胃は連動して動くので、大抵は欲しますから好きなものを何でも与えて下さい。

もちろん本人が望めば順番は前後しても構いません。生命の基本は循環ですから、入れると出すが連動していれば元気なのです。ただし出すが先であると言うのが生理学的な機序なので、前述ような順番を説明しました。

たぶん固形物は直ぐには嫌と言うか身体が警戒するので、飲み物が良いですが足りなければプリンなどもよいです。(ゼリーは喉につまり子供もいるから注意してください)

息子の時はりんごジュースを与え、しばらくしてからプリンを食べさせました。

「こんなのに何の栄養分があるのか?」と思っているあなたはヤバいですよ😑

毒でもない限り栄養素なんてこの場合はどうでも良いのです。緊急事態なのですからね。病院のERとかでも同じ考えです。生かすためのことをするのに余分な事は考える必要は無いのです。

そして復活するかどうかはその人の意思次第です。意思を動かすには子供の好きなものを与えるのが一番です。好物を与える事で欲を引き起こします。それが食欲であり生きる欲になるのですからね。

そうして息子は夕方にはすっかり回復してはしゃぎ回って遊んでいました。

ここまで読んでいるとなぜ病院へ行かなかったのか?となりますよね。その方がヤバいと言う状態だっただからです。

搬送してレントゲン撮ってどうのこうのしている間に、1時間程度なんてあっという間に経ちます。脳の場合だと間に合わない事もありますし、我が子を救うのは親の役目ですからね。

だから生命の確認点である下腹部を触って確認しながらやっていたのです。それで戻らないなら最初から覚悟するようにと妻にも話していましたし、救急に飛び込むように準備もしてました。

この下腹部の弾力こそが生きるか死ぬかの目安となるのです。残念ながら親をしていてもこの判断方法を知らない人が殆どです。野口整体では当たり前のように習うのですが、世間には知られていません。

いつかそう言った幼いお子さんを持った親御さんたちに講習会を開けたらなと思っています。

こればかりは話だけではピンと来ないと思うからです。でも習えばすぐに分かりますし、誰でも出来ます。そうやって医療が足りなかった昔は手当てをして来たのですからね。親の手は偉大なのです!

この様に子供と打撲の関係性は大人の比ではありません。彼らの困難と向き合うと言う事は、儚い生命と向き合う肚が必要です。

私は「治療家であって良かった!」と一番思った瞬間でもありました。これが打撲の真の恐ろしさを理解していなければ、彼は今頃どうなっていたかわからないです。

もちろん皆さんに同じ事をしろと言っている訳ではありません。下腹部を見る事は実地が必要ですし、死ぬ事と向き合える自分がいないと無理だからです。

ですが、知らないと言う事がどれほど恐ろしい事なのかと言う事を理解して欲しいから今回は初めて公開しました。

私は腰痛や肩こりを治す為に治療家になったのではなく、生命と向き合う為に治療家になったのですから当然やらねばなりません。産んだ生命と向き合わねば親失格だと思うからです。

この様に幼児は風呂場でも道でもどこでも、頭が重たく大きいのでバランスが悪く転倒します。前方だと顎や鼻の頭などを擦りむく程度ですが、後方は命に関わる事が多いので、皆さんも注意して下腹部をちゃんと確認して下さい。

すると皆さんが落ち着きます。余裕が生まれます。そこから病院へ駆け込んでください。前述した通り親の動揺が一番悪い影響だからです。

ちなみに、頭への衝撃波のわかりやすい事例が【脳震盪】と言うやつです。それくらいなら未だ良いですが、脳へのダメージは怖いのでよくよく注意して下さいね😆

あなたと家族の周りの人が今日も健康であり幸せでありますように・・・。

続く



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