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草食系で何か問題でも? 弱いなら、弱くなりきれば良い 【メンタル小話#5】
元々公務員として働いていましたが、メンタルダウンしてしまい、無職となりました。今は専業主夫として、家庭を支えています。
これまでの経験や、そこから学んだことを自分なりに発信してみようかなと思い書いてみました。
最後まで読んでくれたら嬉しいです(*^^*)
■弱ければ、弱くなりきれば良い。
弱肉強食の時代。格差社会。
なんて言われますが、
いつの時代も強いものと弱いものがいるのは常です。
「弱い人間」は果たしてどうすればいいのでしょうか。
草食動物は肉食動物より弱い。
これは当たり前です。
草は草食動物より弱い。
これも当たり前です。
だって、弱いのだから。
問題なのは、弱いのに弱くなりきれない。
弱いという事実を認めない。
この「抵抗」こそが、メンタルを病む原因だと考えられます。
■「抵抗」がメンタル悪化の原因
この公式を見てください。
メンタル症状 = 苦痛 × 抵抗
ここで言う苦痛は何でも良いです。
例えば、失恋や挫折、不安、緊張、プレッシャー、夜トイレ行くの恐い等など。
苦痛と感じるもの全般を指します。
ここで公式の解である「メンタル症状」を最小限に留めることを考えてみます。
「苦痛」は人生の中で必ず起こります。
不可避な因数です。人間だもの。
いいえ、人間に限りませんね。生物全般に言えることです。
ということは、残りの「抵抗」の因数を限りなく小さくすればメンタルの悪化は最小限に留めることができる訳です。
■何故、人は「抵抗」してしまうのか?
それは、
must:〜ねばならない
「かくあるべし」というとらわれが原因の1つと考えられます。呪いと言ってもいいかもしれません。
知能が上がるほどに、大人になるほどに、
人は言い訳をし、抵抗する習性があります。
乗り越えられる苦痛であれば、乗り越える努力は必要です。そのリターンもあるかもしれません。
しかし、自分を押し殺し、耐え、闇雲に努力をしても解決できない苦痛も中にはあります。
一度冷静に状況を、自分も含め全体を観察してみましょう。木を見ず森を見よです。
天地がひっくり返せないのと同様で、もはや努力や忍耐の問題ではないのであれば、違う道を進む方が吉です。
不可避な「苦痛」は受容し、「抵抗」しない。
このように行動することがメンタル症状を安定させるコツではないでしょうか。
■うちのワンちゃん
実家のうちのワンちゃんは、14歳の老犬です。
既に癌となり、目が見えない状態です。顔の皮膚もただれて膿がでてきています。医師からは、もって半年と言われています。
ワンちゃんには、苦痛は確かにあります。
しかし、抵抗はしません。
ゆったりといつもの窓際で平気な顔をしています。
日向ぼっこをして心地よさそうです。
なるほどなぁと感心しました。
単に知能が人間と比べ低いとも言えますが、その状況を受け入れてるかの如くのたたずまいです。
先のことは考えません。苦痛の中で、今ーこの一瞬一瞬を生き尽くしている。
悟りの境地にいるのかもしれません。
■抵抗しない術。「なりきる」
抵抗しない術。
それは、逆に苦痛になりきる事、受け入れることです。
自分は小さい人間で人より劣っている。
ダメ人間だ。
それがどうしたというのでしょうか。
弱者なら弱者としてなりきる。
弱さをさらけ出さなければならない場面も、決して回避せず逃げださない。
人がどう感じようがどうでもいい。
人と自分を比較して、あれこれと評しても知ったことか。
格段人に好かれなくてもいいんだ。
草食動物は肉食動物になれない。
これは、諦めではないですね。
事実を明らかにしただけです。
ここで、私が感銘を受けた言葉をご紹介します。
悟りという事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった。
変えることのできない
物事を受け入れる落ち着きと
変えることのできる
物事を変える勇気と
その違いを常に見分ける知恵と
をさずけたまえ
■泣きなさい 笑いなさい
最も人が悲しいと思う出来事は、「最愛の人との死別」と言われています。
この深い悲しみから復活するには、どうすればいいのでしょうか?
とてもシンプルです。悲しみ尽くすということです。
喪に服す意味で、四十九日には意味があります。
七日ごとに供養を行い、四十九日目で一区切りとする考え方に由来しています。
その間は、悲しみになりきり、悲しみ尽くします。
なりきり、尽くすことで、人はまた再生し新たな道を進むことができるのではないでしようか。
悲しい時は泣けばいい
嬉しい時は笑えばいい
難しく考えず、素直にいきましょう。
弱さを見せられる強さが持てた時、人はもっと強くなれるのかもしれませんね。
〜次回予告〜
「道に迷ったら。〜価値観〜の旗を掲げよう。」
お楽しみに♪
読んで頂きありがとうございました。
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