結局お酒があればいい|日々の雑記
冷たくて甘い物よりも、あんバタくらいが丁度いい今日この頃。いくら暑さが残っても、季節と身体は秋へ向かっています。窓を開けたら不意に金木犀が香る、そんな朝はまもなくでしょうか。
運転は不得意ですが、この季節はなんだかドライヴがしたくなります。浅間サンラインやビーナスラインとかいいですね。全ての輪郭がはっきりした夏とは違う、光も緑も落ち着いた景色。エアコンは停め、窓を開け放った車を走らせれば、自然と鼻歌も流れることでしょう。
誰かと乗り合わせて出掛けるのも楽しいですけれど、実は一人、車で出掛ける旅に憧れを持っています。
着替えと本を詰めたボストンバッグを後部座席に放り投げ、ハンドルを握ってドライヴ!ドライヴ!ドライヴ!カーステレオでレイジーケンバンドを流します。残暑ですから葉山ツイスト、G.T.で真夏を呼び戻し、磨きを聴いて夏を見送る。これからの季節には血の色のスパイダーの抜けた感じがぴったりです。ケンさんの唄声に包まれたら、苦手な首都高もゴキゲンに走り抜け、東名高速を飛ばせば箱根はもうすぐ。いつかは愛車で箱根スカイラインを流せたらと思っています。ちなみにこの段落にクレイジーケンバンドの名曲が7曲入っていますが、お分かりになりましたでしょうか。
泊まるなら、昔ながらの広縁(窓際の、テーブルと椅子のあるところです)のある和室がいいですね。そして備え付けの冷蔵庫のビールは中瓶だと嬉しいです。仲居さんに荷物を運んでもらい、お茶を淹れてもらうのにはどうにも慣れませんが、いつかは心づけを渡せる立派な紳士になりたいと願っています。
荷ほどきをしたら、浴衣に着替えてまずは温泉。時間を気にせずに好きなだけ入ります。夕食までの時間は広縁のソファに腰掛けて、グラスにビールを注いで読書を楽しみましょう。持ってきた積ん読本を読むはずが、宿の本棚で見つけた一冊に夢中になって、また積ん読に戻すこともありそうです。
ビール好きですから夕食でもまずはビール、あれば生ビールを頼みます。だけどいろいろな味が楽しめる前菜には、日本酒を合わせるといいんですよね。いつも後から気付いて歯がゆい思いをしています。土地のお酒を手酌で呑みながら、お品書きを読み読み食べるのは、想像するだけでお酒が呑めちゃいます。
食後はもう一度温泉に入り、眠気がくるまでゆっくり本を読む。だけど呑みすぎて、部屋に戻ったらそのまま敷かれた布団で寝てしまう。そんなひとり旅に憧れているのです。
まあ、車だと道中お酒が呑めないですし、間違いなく次の日は二日酔いでしょうから、行くなら電車になると思います。呑み鉄の旅、それもまたありですね。