あっ!うん。
呑める本屋を開いて2週間ほど経ちました。
今のところ、来店者の数はこんな感じです。
お客さんの数を思い返していた時に、
「あっ!」
て気付いたんですよ。
ご来店された方のほとんどがnoteやブクアパ、クラファン、会社の関係だって。初見の方は2名のみ、つまり皆さま豆千の勝手知ったる人たちなんですよね。
noteではコンセプト説明に始まり、開業までのあれこれを紹介してきました。ブクアパではイベントの度にお店について語っていましたし、クラファンは、プロジェクトの趣旨に賛同頂いた方からのご支援です。会社の人たちからしたら、私の開業は「さもありなん」って感じでしょうか。
入居しているマンションの淑女も、路地を行く紳士の皆さんも、大抵チラ見はして頂けるのです。更に何人かはお店の前までいらして、外から覗いてくださいます。
だけどですね、扉を開いてズズいっと中には入っては来られないのですよ。
そんな折、お店にいらしたご年輩のおやっさんに聞かれた
「何の店なんだい?」
って言葉で確信しました。
「うん。ウチのお店、本屋さんとして認識されてないんだな」
って。
外から見えない、年齢制限のあるオトナ御用達な専門店じゃない限り、本屋さんって気軽に入れるもんじゃないですか。
平台や棚をプラっと見てパラパラやって、ピンとこなけりゃ買わずに出ていくこともあります。
それが皆さん二の足を踏まれるのは、
「何のお店ですか問題」
が発生しているからだと思うのです。
せっかく興味を持ってもらえたのに、しっかり認知してもらわないと、お店の未来はすっかりジリ貧です。まずは本屋であることを知ってもらうため、説明の貼り紙を出してみることにしました。加えてチラシのポスティングもして、お越し頂ける方が増えるか試してみようと思います。
まるで変わらぬようであれば、私の人相に何かしらの問題があるのかも知れません。その場合は私が人畜無害であると認知頂くため、とりあえず三白眼を上回る、四の五の言わない笑顔を心掛けようと思うのです。まあ、前掛けをした店主がひとりビールを呑んでいる時点で、本屋から離れているって話もありますが。
ちなみにトップの写真は、南部鉄器で出来た、盛岡天満宮のベリベリキュートな狛犬です。
そんな訳で、いずれはお店がこの街の風景として溶け込み、お客さんと私、阿吽の呼吸で過ごせる日を願っています。
夜の図書室#2