新小学1年生への禁句…「友達できた?」
もうすぐ1年生の入学時期ですね。
わが子がうまくやっていけるかどうか、不安を持つ親御さんもいらっしゃるかと思います。
不安のあまり、ついつい入学早々「お友達出来た?」とか聞いてしまいがちですが。
あんまり聞きすぎると、子供の性格によってはプレッシャーになってしまうかもしれません。
実は私がまさしくそうしてしまっていました。
子供が通う保育園から同じ小学校に入学する子は一人だけ。
ひっこみ思案な(と思っていた)わが子が、入学後うまく学校に適応できるか不安を募らせていました。
そうして始まった新学期。
帰ってきても学校の話は全然しないし、放課後、特に友達と遊びに行くわけでもない。
しょっちゅう消しゴムだの帽子などを持たずに帰ってくる。
そのたびに、教室でぽつんとしているのかも、とか、意地悪されてるのか、とか、悪いほうに考えひとりで悶々としていました。
それでついつい子供が学校から帰ってくると「お友達出来た?」とか、「今日は誰かとお話しした?」とか毎日聞いていたわけです。
私だけでなく夫まで。
夫のほうは私のような心配からではなく、純粋な興味で聞いていたようですが。
そんな状態だったので、心配のあまりネットでもいろいろ検索しました。
そこで見つけたのが、そもそもそう簡単に友達なんてできないし、元気で学校に行っていたらそれでよし。
友達ができたかどうかを聞くのは、子供のプレッシャーになるからやめてあげて。
という意見でした。
それでやっと気づきました。
冷静になって考えれば、大人の自分だってそんなにすぐに友達なんかできるかっていう話です。
ましてや新しい環境にほうりこまれた子供ならなおのこと。
子供にとってはさぞかしうっとおしかっただろうなと今でも深く反省しています。
そのころ、タイミングよく第1回目の個人懇談がありました。
うまく学校でやれているのか心配していると先生に伝えたところ、先生の目が点に。
元気にクラスの子と話してますよと言われて、こっちもびっくりしました。
先生も家でのわが子の様子を聞いて、ちょっと驚かれたようです。
子供も家の内と外を使い分けて、頑張って適応しようとしていたのかも。
それからは友達関係の質問をするのはやめました。
聞くのは「給食なんだった?」とか「今日は体育あった?」とか簡単なことを一つだけ。
それに対する子供の返事は「うん」とか、「なかった」とか、「わからん」なんてかんじでしたが、それ以上はつっこみませんでした。
そうしているうちに秋ごろから自然と学校での出来事を話すように。
その中にぽつりぽつりとクラスの子供の名前が出てくるようになり、やっと学校での様子をうかがい知ることができるようになりました。
今ではその様子から彼なりに楽しんでいるんだろうなと想像してます。
ちなみに、個人差はあるかと思いますが、小1男子はびっくりするぐらい物の管理ができません。
人のものを持って帰ったり、筆箱から消しゴムがなくなっていたり・・・。
行方不明の消しゴムは、ある日突然ひょっこり復活したりします。
友達のお子さんは学校にランドセルを忘れて帰りました。
何をどうしたらあんな大きなものを、と思いますが・・・。
そういうものみたいです。
大人になってしまった私には理解しがたい不思議なことがいっぱい起こった小学校での新生活。子供の力をもっと信じなきゃいけないなと。
そう深く反省した1年でもありました。
本日の写真:梅の花4色
なんとなく4兄弟みたい、と思いました。