不安症
息子の習い事について行く。
しかし私が直前に、「前に約束したとおり、今日は1人でやるんだからね」と言ったことから、何か雲行きが怪しくなってくる。
最近は一人でできていたはずなのに、私がそう言ってしまったことで、逆に不安を駆り立ててしまったようだ。
でも、言っておかないと、現場に着いてからいざというときに離れられなくても困るし、今日も一応、事前に言っておいたまでのこと。
もちろん、息子の年齢(9歳)から言うと1人でできるはずなのだが、不安感の強い彼の場合、それが難しいのである。
またもや、息子より小さい子が1人で入っていけるのを見ると、本当に胸が痛い。
誰もそんなことは言っていないが、また、「いつまでも甘えさせている母親のせい」と誰かに言われている気分になり、落ち込む。
さらに息子、いざ入ろうという時になると、朝持って行かないと決めたお菓子をねだり始める。
「自分で要らないっていったじゃん!」と言っても、「そんなこと言ってない!」と軽く逆ギレ。私もブチ切れそうになる。
いつもこうだ。不安と緊張が高まるときに、私に難癖をつけてあたってくる。
「もう帰ろう」と、全てどうでもよくなった私がそう言っても、「やだ!行く」と頑なになっているし、無理矢理引っ張って帰れる年齢でもない。
もうどうしたらいいのか。
ちなみにこの習い事は、毎回同じパターンではない。だから少し不安になるのは分かる。だが、自分で行きたいと言い出した以上、毎回これは本当にもう、勘弁して欲しい。
結局、私が半分くらい付き添うことになり、情けないやら悔しいやらで、自分を呪った。
だが、救いもあるもので、今日はスタッフさんたち、他のママなどに、とても助けられた。
みんな温かく声を掛けて下さるし、さりげなく気分を変えてくれたり、「一緒に行こう」と誘ってくれたり、息子に丁寧に関わってくれて、もう何も言うことはなく、頭が下がる思いである。
私もこういう人間になりたい、と思いつつ、でも、まだまだだなぁと、自分を省みる。
母子分離不安の原因は、昔から悩んできたし、あらゆる方向から責められてきたけど、自分が肯定されるようなこういう場所があって、本当に良かったなと、新たな発見ができた1日でもあった。
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