お仕事弁当
週に4回、パートで働いている。
勤務時間は10時から17時まで。
お昼は給食を頼むこともできるのだけど、利用せずに手作りのお弁当を持参している。
その日の気分や体調で食べたいものは変わるし、食材や味付けの好みもあるし、その時々のブームで食事制限をしていたりもする(今はグルテンフリー、カゼインフリーを心がけている)。
「今日はこれです」と一方的にメニューを決められるのはちょっと……という理由からだ。
とはいえ、ボリューム満点の定食が職員価格300円で提供されるのは魅力的である。
例えば、焼き魚、煮物、あえもの、ご飯にお味噌汁。
「これだけ食べられるなら、お弁当を作るよりもコスパが良さそう」
給食に切り替えた同僚の一言が胸に響く。
なるほど、たしかに。
かえって高くついてるのだろうか?
それだとちょっと報われない気もしてくる。
そこで、お弁当一食分がいくらでできるのか、実際に計算して比較してみることにした。
今日のお弁当の材料費は、合計190円。
かなり大雑把ではあるが、調味料や油も換算した。
思ったよりも安い。
給食に比べると量は少なく汁物もないけれど、仕事の合間に食べるにはこれで十分だ。
ローコストであるとわかると、俄然お弁当作りのモチベーションも上がる。
それに、作ると言っても特別なことをしているわけではない。
毎朝、晩ごはん用のおかずを仕込んでいるので、その量を少し多めにしてスライドするだけだ。
さほど負担にもならない。
私にとっては、給食よりもお弁当のメリットの方が大きいようだ、と改めてわかった。
日々、からだに取り込むものは自分で決める。
小さなことだけど、こういう一つ一つを大切にしたい。
心の声に従って、明日からも私のお弁当生活は続く。
今までよりも、ほんの少し楽しくなりそうだ。
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