怒りと身体
「最近、一番頭にきたことはなんでしょう。」と聞くと、だいたいの人は少し盛って、面白く話してくれます。でも「嫌な人のことを教えてください。」という質問には、とたんに顔色が変わり少しも面白くない話が延々と続きます。
そして最後のセリフ「いい人だけど」。嫌いなんでしょ、その人のこと。
そのセリフはいらないね。
さあ、今日のテーマは「怒りと身体」
怒りは身体が大きく反応する大きな要素です。怒りや不安は、
心にだけ影響していると思っている皆さん、ノンノン。
さあ、身体に注目してみましょう。
嫌いな人に嫌な言葉をかけられたアナタ。聞いた瞬間、ほんの少しですが、顎が引けて二重顎になっております。
顎を引いてみるとわかるのですが、首の前の筋肉にグッと力が入ります。その時点で、呼吸が浅くなります。こうなったら、嫌なことを言った人の勝ちです。興奮させられているのです。
オノマトペで言うと“ワナワナ…”状態です。
言われたほうは、ここから身体の興奮である交感神経のスイッチが入ります。言われたことが頭に来れば来るほど、ずっとそれを考えます。交感神経のスイッチが入り続け、心拍は少し高い状態を続け、身体に疲労が出ます。こだわり派は、さらにそれが何日も続きます。
じゃあ、怒っていたら心拍が上がるから
痩せるのではないかと思った人。さらにノンノン。
交感神経が優位の状態は、食物の消化・吸収が悪くなります。食べ物を消化する胃酸や酵素は交感神経が優位ではない状態でよく働きます。食べ物を消化吸収するためには交感神経の対である副交感神経が働かないといけないのです。消化・吸収が悪くなるとどうなるか。そう、胃腸の機能がしっかり働かない場合、排出にも影響が出ます。
「怒り」は身体に「老廃物」を貯め、代謝を落とします。
「怒りながら食うな」
「怒りの感情」が3日以上続く場合には、その原因のものや人から離れた方がいいです。通常なら数時間、長くても翌日には怒りは解消されていなくてはなりません。何より、身体のエネルギーの無駄使いをしています。
怒りの多かった日の夜は、大きく呼吸。身体から調整です。
忘れるのも大事なスキル。
私、さっき食べたオヤツのこと忘れて、また食べましたもの。