憧れてた海外① 決意編
和菓子の道へ進むきっかけとなるお話
注意:20年以上前の話ですので!
若い時海外への憧れが強くて、海外文学をよく読んでたんです
そこに出てくる生活様式が好きで寝る前のお祈りとかティータイムとかチェリーパイとかいちご酒とか。赤毛のアンのような世界感。
こんなことしてるんだぁ…と思ってよくマネしてたんですよね。
洋菓子の本買ってきてなんかわからない材料あるけどまあわからんから無視してよし!と作ってたのでマズかったし下手くそでしたけどティータイムだ!ともう世界に入り込んでるんでいいんですよ。
あげくに教会だ!とか思って通ってみたりして…何回か行ってやめましたけど。
そんな海外への憧れが強すぎて1年間海外で生活してみた話です
今と関係ない話ではなく最後和菓子への道に繋がりますので最後までよかったらどうぞ。
4部構成にしました(長いので)
①決意編
②生活編
③バックパッカー編
④帰国編
海外へ
まだ和菓子の存在すら知らなかった若かりし頃のことです。
(あ、ちなみに私は和菓子屋さんで10年修行して今はお店やってます!)
当時お金を貯めるために住み込みで旅館で働いてたんですよ。別の目的があって。
この旅館茶道とかお花とか英会話とか会社が習わせてくれてたんです。
ここで茶道と出会うんですけどこの時はなんかお茶とお菓子食べられる習い事くらいの意識しかなかったので今ではこの経験が役にたってますけど(ここではないです)
お金もそこそこ貯まったので辞めようかなーと思った時たまたま同僚がワーキングホリデーの本を持ってて貸してもらったんです。
読んでるうちに「これ、海外行けるやつじゃん!1年間住めるお金もあるし…憧れの海外への道がまさに今ここに!!もうこれから先こんなチャンスないかもしれない…」
もうこれは今行くしかない!
と思ってどこに電話したか忘れましたけど「カナダのビザください!!」というともう締め切ってて来年になりますと。
ここで一年待つ間に英会話などやればよかったのに、もう行くって決めたんだからと「じゃあ他の国は…」でオーストラリア、ニュージーランド、韓国くらいしかなくて。
で、オーストラリアに決めたんです。
オーストラリアへ!
またどこに電話したか忘れましたけど(興奮しすぎてて記憶が曖昧)「ビザください!」で申し込み用紙送られてきて、辞書片手に英語で記入して取れた。
意外にあっさりと。
で、まあ1年日本を離れるので一応家族にこういうわけで1年行ってきますって話すと
「はあ?大阪行ってきますみたいなノリで言うな!!どこにあるのか分かってるのか!?英語は?生活は?なんでビザ取る前に相談せんのや!!」とめちゃくちゃ怒られまして…
なんかかなりショックを受けたみたいで…
ちょうど旅館で働いてるときの英会話の先生がオーストラリアの人で最初はうちにホームステイしていいよって言ってくれてるし、お金は貯めてあるからあるし1年は生活できるよ、向こうは物価も安いし…(20年前の話)英語はまあなんとかなるかも?日本人も多いしね。
勝手にしろ!もうお前は娘ではない!どうせ行くだろ止めても
まあビザ取ったんで…ってええっそんな??許可いるん??って思ってました。ほんとに今思うと申し訳ない気持ち。
1人で行くからすごい心配してくれてたんですけど若かりし頃の私はもう誰も止められないぜ!くらいの勢いで物事進めてた。
それから三ヶ月後くらいにいざオーストラリアへ!
なんだかんだで家族が見送りに来てくれました。
なんかもうこのまま会えないのでは…みたいなしんみりした感じでしたけど、やだなービザ1年のやつだしそれ以上いたら強制送還だよー…じゃ、また1年後に!
こうして憧れてた海外へ!!皆の心配をよそにるんるんで旅立つのでした…。
2部に続きます