【ハンドメイド4年目】99.9%のトラブルをふせぐ3つの方法
ハンドメイド販売を怖がる一番の理由って、トラブルとかクレームだと思うんです。
「怒られたらどうしよう」という漠然とした不安。
先輩作家さんには陰湿なクレーマーにずっと悩まされている人もいます。
そこで今回は、3年やってクレーム1件だった私が実践してきたトラブル回避方法を書きます。
トラブルにしない3つのこと
トラブルにしないためにやったのは次の3つです。
・こちらから判断しない
・一緒に作る
・信じる
なんか実際に書いてみると胡散臭いような…。
ところで、クレームやトラブルの一番の原因ってなんだと思いますか?
私の体感では「断られてムカついた。」という動機が多い気がします。
人は誰でも自分をないがしろにされると腹が立ちます。
「この人には作ってるのに、なんで自分には作らないんだ!」そんな状況なら誰だって腹が立ちますよね。
だから「それはちょっと作れないかも…」と思っても、自分で判断せずに相手に判断をゆだねます。
それからもう一つ大切なことがあります。
敵にならないことです。人は敵だと思うから攻撃するんです。自分で自分に攻撃はしません(自虐は別として)
ひとつずつ解説します!
こちらから判断しない
ミンネ・クリーマなどのハンドメイド販売サイトで出品していると、すぐに商品が購入されるケースは意外と少ないです。
大概はじめにメッセージがきます。
メッセージはほとんどこれです。
「○○つくれますか?」
私はかならず「作ってみます!」と答えます。
作れるか、作れないかは自分で判断しません。
絶対に作れないようなものを作ってといわれても一旦は作ります。
作って写真を撮ってこう返信します。
「写真のように仕上がっていますがいかがですか。修正・キャンセルもOKです!」
明らかに無茶だったオーダーはここでキャンセルになりますが、これでいいんです。
「下手くそだなコノヤロー!」なんてキレてくる人はいません。
お客さんの心には「断られた」という感覚ではなく「自分が断った」という感覚が残るのでクレームに繋がらないのです。クレームを発生させないという観点で考えればこれで作戦成功。
修正を依頼されることも多いです。
「○○のサイズをもっと大きくしてください。」こう言われたらラッキーです。もう次の段階「一緒に作る」に進んでいます。
一緒に作る
お客さんの思う通りに作品に修正を加えていきます。
私はとくに回数制限を設けていません。もちろん何度も修正、修正になってしまうケースもありますが、だいたいは3回以内の修正です。
お客さんが納得して「これでお願いします。」と言ってくれたら、仕上げて発送します。これで99.9%クレームにはなりません。
それはお客さんの心に「自分も一緒に作った」という感覚が残るからです。
人は自分を否定することを嫌います。
「人が作ったもの」という認識だと、思っていたのと違ったとき「こんなものが欲しかったんじゃない!」という気持ちになるんです。
でも、自分で修正を依頼した作品は「自分も一緒に作ったもの」になります。多少変でも、自分が作ったと思えば恨む気持ちにならないものです。
お礼状やメッセージを送るときも「一緒にお作りできてうれしいです」という気持ちを添えます。これは本心ですが、一緒に作ったものだと認識してもらいたくて書いています。
私もひとりで孤独に作るより、お客さんとああでもない、こうでもないと言いながら作るほうが楽しいです。
お店に行って気に入らないことがあって文句を言う人がいても、一緒に作った文化祭の出店に文句を言う人はいません。
信じる
あとはもう「ハンドメイド好きには悪い人はいない」って信じることです。
「釣り好きの人には悪い人はいないっていってたし」と同じ理論です。(世代がバレますね)
そりゃときには無茶苦茶なオーダーとかもありますよ。でも、そこからクレームになっちゃうのって自分のほうから「無茶苦茶いうなよ…」って態度を示しちゃうからじゃないですかね。
私はお客さんに限らず、性善説を信じて生きてます。
もし信頼を裏切られたら、その時はその時で考えればいい。
ハンドメイドで損害っていってもたかが知れてます。工場を稼働させてるとかだったら大変だけど。
そんなことしたら売上なしで忙殺される
「こんなのキレイごとじゃん。」そんな声が聞こえてきそう。
もちろんこの方法は、誰にでもおすすめできるわけではありません。
材料費や手間のかかるものなら、やろうと思ってもできないこともあるでしょう。
でも、少なくとも私はこれで3年やりました。
苦しいことも、しんどいことも、たくさんあったけどそれ以上の成長につながりました。
ひとりでも欲しいなって思ってメッセージをくれた人がいるなら、その人を全力で大切にしたい。
作品は自分の命を分けるつもりで作っています。
受け取った人がガッカリしたり、買わなきゃよかったと後悔したりするくらいなら、こっちに損害が残るほうがいいです。
お客さんと争ったり、クレームに疲弊してしまったり。
そんなことで販売をあきらめてほしくない。
苦しんでいる作家さんが多いのを知っています。だからこそ、多少手間でもクレームにならない方法を模索してほしいです。
お客さんと作家の力が合わさって一緒に広がっていく未来を信じます。
超売れっ子作家になってそんなこと言ってられなくなったら、その時はまた考えます。
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