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「事故物件怪談 恐い間取り」ネタバレ感想

「事故物件恐い間取り」が八月に映画が公開されるというので、それを機に買った。

松原タニシ氏を初めて知ったのは、YouTubeチャンネル「オカルト部」さんから。

そこで語っていた話もその本に載っていた。

その時映し出されていた部屋も載っていたので、より想像しやすくて、現実味があって、本当に事故物件に住んでいるんだなと思った。

「事故物件住みます芸人」
その肩書きは全くその通りで、嘘ではなかった。

事故物件、というと真っ先に思うのは、マンションやアパートでの、他殺、自殺、火災などの事故だと思っていたが、それ以外の現象─例えば、山沿いの一軒家の床下の壺の念の呪殺が一番印象的だったが、そういう一軒家でも事故物件とも言えるんだと、読んで思った。

というか、家の中で亡くなれば事故物件になるか。


本に綴られている数々の話は実話であり、だからより怖く感じる。

そのせいか、感想を書くために何度か読み返している最中、視界の端に黒い人の影のようなモノが視えた気がしたのは…………きっと気のせいだな。うん。

ちょっと怖くなってきて、「笑いすぎて一生忘れられないTRPG」を流していたのは内緒🤐
(このTRPGちょーーーーーーーーーオススメ!!)

「一軒目」の後輩の後ろにいたニット帽を被った男性は謎だけど、遭遇したらなかなかに怖い。この部屋に住んでいた時の動画が観たいのだけどどれぞ?(五軒目も同様)

「二軒目」は亡者と生者のダブルパンチ。

「特殊清掃」は、かなりリアルな描写。

「金龍ラーメン」のはあのお婆さんは結局何がしたかったのだろう。

「長居の漫画喫茶」もかなり怖い。視えるとなるとかなり怖い。

「井川さんの部屋」は、あのインターフォンの画像を見て、背筋がぞぞっとした。本当に生身の人間かと思うぐらい。けど、そうじゃないらしい。だから、怖い。こんなにもはっきりと映っているのに。

「姫だるまの家」は、人形以外にも家自体が気になる点が多すぎる。二階には何があったのか、お風呂の内側外側で何故、黒い人影が視えるのか。

「粉浜の長屋」もそう。前の住人は何故、神棚を設置したのか。何かが視えて、そういうことをしたのか。それとも、素人が勝手に適当な供養の仕方をしたのか。
墓石もかなり謎の物。
粉浜の長屋の話繋がりだと、自殺した息子が二階から降りてくるという話。どうして降りてくるのだろう。それが誰も彼も視認している。怖いがどうして。

「突き出ている部屋」は、屋上で自殺したミュージシャンと関係があるか分からないが、
何故に部屋の隅で顔を突き出したままなのか。恐らく初めて聞いた話。謎。

「夢を見る部屋」は謎過ぎる。二つの話(自分の部屋の前)は近々亡くなる方の夢を見ているのかなと思った。──少々脱線するが、近所のお爺さんが亡くなる直前に母と兄が同じ日に同時にその人のお葬式の夢を見たり、祖母の妹さんは、かなり視える方なのだが、姉が生まれる直前に幼い子のお葬式の夢を見たりしたという話を聞いて、思った。
しかし、その後の自分の部屋だけど、置いてある家具などが違う、他人の部屋の話は、自分が住む前の住人の部屋を、その時の住人に視点で見ているのかなと思った。が、何故、見ているのか分からない。
「"さんどう"がない」と呟くお婆さんの夢。
本では、"参道" "産道"と変換していたが、今ここで打っている最中に閃いた言葉があった。
「仏教用語 さんどう」と検索してみると、「三道」という言葉が出てきた。
・「見」「修」「無学」(『正しくものを見て、それに基づき修行した結果
学ぶべきことは無くなり、悟りに至った』)
・「惑・業・苦」(煩悩・愚痴・八苦)
どちらの意味でもあるというサイトが出てきたのでどちらも書いてみるが、それにしても、「三道がない」と置き換えてみても、どうしてその言葉を呟いているのかが分からない。

「安里さんのアパート」は、元凶は帰る場所さえも無かったということなのか。それにしても、亡くなった後も迷惑極まりない。天井が抜けてしまうことがあるとは。存在を知らしめるためなのか開け閉めしたり、次第には紙切れを舞い上がらせる。実際に見たらかなり怖いもの。

「夜逃げの部屋」は中国の方は何か視たのではないかと、ふと思った。と思ったのは、"妖怪退治"の言葉。いないはずの部屋から物音がするということから、怪現象が起きていたということになる。その部屋に住んでいた人はまともに視てしまったのではないかと。

「Yマンション」は何度読んでも、熱を出した時に見た夢ようだと思うぐらい、意味が分からなさすぎる話。真下のモノは何だったのか。もし、管理人などに訊いてみてもはぐらかされるか、奇異な目で見られるか。

「ホテル・アドリアーノ」は、何故マスターだけ視れてないのか。この建物自体も何かあるのかと思って調べてみたら、特には無さそう。
もらった物に憑いていたのだろうか。

「手のないお坊さん」は、遭ったら怖い。墓地の近くだし。けれども、口でほどいてくれたのだから、悪いひとではない。それよりも悪いのは祖母。そこまでする必要は無くないか。

「伝染する留守電」留守電の内容があまりにも意味不明で文面でも、かなり気持ち悪い。元主(SNSで貰ってくれと言っていた人)の身辺も知りたいところ。
その留守電、実際に聞いてみたいような聞きたくないような…………。

「サービスエリアの老婆」そのトイレはだいぶ前から、出る、と分かっている、出入口付近に盛り塩が置かれている、点がもうすでに怖い。
突然乗り込んでくるのも怖い。言葉にしたから、来たのだろうか。
どこかに連れていって欲しい、という訳ではなさそう…………?

「東谷山」本当に丑の刻参りをしている人がいるんだなという感想。一応は音には気づいたが、お互い顔は見てないから、セーフ…………?もしも、会っていたら著者は今頃いない。著者、何回かそういう場面に出くわしているけれど、運がいい。「黒い人」の話で言っていた、五年後には何も無くなるまでは、運がいいということなのだろうか。

幽体離脱にはなったことがないから、その時の状況、そして、「黒い人」がいるということは知らなかった。数々の怖い話の中で幽体離脱の話を読んだことがあるが、そんな話は初めてだと思う。人ん家でソファーでふんぞり返って、テレビ観ているってどういうこと(笑)満喫してそうだから、人の体いらなさそうじゃん。

「白い靴下」その土地の発生源でしか現れないだろうというのが、一般的家庭で出るというのが、怖い。本当にいるんだなと。
たまたまその家が霊道となっていて、通っていたということ?
初めて七人ミサキを知ったと思う動画内では、手をグーの形した時に、親指を指の中に隠している形にしていると、姿を見られないと言っていた。
pixiv百科辞典では、その旨ことが記載されていなかったけれど、効果はあるのだろうか。

「白いマフラーの女の子」長いマフラーが流行していた時代は幼かったから知らない。が高校時代にそれらしいマフラーをしている友人がいたなと思い出しながら。
事故死したはずの女の子との会話が、リアル。生きている人となんら変わらない。自分がおかれている状況が理解出来てないのだろうか。
もし、来店しているのだとしたら、料理提供したら成仏するのだろうかと、思った。
これも著者が行っている時の動画が観たい。
載っていた空の画像、左側のマフラーらしき物は分かったが、もう一つ、気になるものがあった。
真ん中寄りの右側、目のように見えるブブンガある。
白黒だから、そのように見えたのかもしれない。

「弟の部屋」最初、何故に遺骨を持って、他人の前に出したのか不思議でたまらなかったが、現実が信じられなかったのかもしれない。
この話は、良かったという気持ちがあった。
どんな理由で弟さんはそんな行動(失踪した理由も含めて)をしたのかは全く分からないが、遺族さえも負の感情が強かったところに、第三者のお陰で、きちんと納骨までしたのだから。

あとがきを読んで、私も他の人と同じようなことをするのが嫌いなタイプなのだけど、自分の危険を顧みてまで事故物件には住まないな(笑)心霊スポットも同様。

違う仕事に変えてみようと思っている自分にとって、著者のただの芸人から、事故物件住みます芸人になり、本を出し、映画化になる人生は少し羨ましく見えるのでした。


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