お粥ぶーぶー星人を育ててしまった話
今は2歳になったムスメが離乳食を始めたばかりの頃の失敗談。
当時、ムスメは涎でいっぱいのお口をブルブルっと震わせて、音を出すことを覚えたばかりでした。
それを見た私は「なんか面白い音出してる!」と喜んで、一緒にブルブルっとしてみたり、動画を撮ったりして楽しく過ごしていました。
すると、ムスメはますます嬉しくなって、もっとブルブルっと涎を飛ばすようになりました。
そのうち、ムスメはお粥を口に含んだときに、同じことをすると、さらによくブーブー鳴り、母が「きゃーやめてー」とか「こらー(笑)」とかさらによく反応してくれることを発見しました。
ムスメとしては構ってもらえるのも自分の行動に親が反応するのも嬉しくて仕方ないですよね。
よって、人参が口に入っても、ほうれん草が入っても、ブーブー巻き散らし続けました。
そうして、細かな鮮やかな離乳食の粒が床中に散らばった頃になってようやく、私は自分が失敗したことに気がついたのでした。
私がきゃーっとか反応すると嬉しくて彼女はブーブーリピートし続けるけれど、実は私はそんなこと全然して欲しくないのだ、ということに。
やって欲しくないことをムスメがしたときは、反応したい気持ちを抑えて、淡い、うすーい反応をした方がよかったのです。
ですが、濃いリアクションを続けた結果、ムスメを1ヶ月以上離乳食を振り撒き続けるお粥ぶーぶー星人に育ててしまいました。
私は今でも薄いリアクションが苦手です。
先日も結婚式の改まった親族紹介の席で、親族の視線を集めようと、ワンピースをバタバタとまくり上げておむつを親族に見せつけるムスメに、焦って、必死で止めようとして、さらに彼女を喜ばせてしまったばかり。
夫の祖母がそっと「無視した方がいいわよ」と耳打ちしてくれたその一言に、あーまたやっちゃった、と改めて思ったのでした。
当面の目標はムスコはお粥ぶーぶー星人にしないことです。
みなさま、ぶーぶー星人と自分のリアクションにはお気をつけてお過ごしください。