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雨にも暑さにも負けずに楽しめる!行ってよかった展示会たち

梅雨が来て雨が多くてやだなと思っていたら、パタと降らなくなって急に暑さが本格的になりましたね。

いずれにせよ、外に居続けるには億劫な季節。

そんな時には展示会!!

最近行って楽しかった展示会を2つ紹介します!


1.「ピート・アウドルフのナチュラリスティックガーデン ーいのちがめぐる庭ー」

ガーデンデザイナーのピート・アウドルフの展示会です。

これまで、わたしは植栽計画やランドスケープデザインは仕事の中で積極的に関わったことがなく、方法論や植物に関する知識もほぼありません。

「時間あるなら一緒に展示会いきましょ〜」と後輩に当日誘われるまま、事前にほぼ下調べもせずに行ってきました。

結果、展示は非常に大満足!!

展示会では、大きく以下の3つの手法が事例と一緒に説明されていました。

・ブロック・プランティング
ブロックごとに植栽を植えていく方法
・マトリックス・プランティング
大きなグループと大きなグループの間に小さなグループを敷き詰めていく方法
・インディビジュアル・プランツ
ベースの植物を決めてアクセントを加えていく方法

ガーデンの中での植栽計画の考え方が理論立てて説明されていて、「建築的な考え方と似ている」と思いました。


これまで、敷地の植栽帯にどのように木々を植えていくかを考える時には、他の案件の事例に倣うことが多く、こんなに考え方があるとは思いもしてませんでした。

手法や事例を知っているだけで、「自分の案件ではこういう提案に展開できるかもしれない!」とワクワクするような展示です。

そして、ピートの手書きのデザインスケッチが、それだけで作品になりそうなくらい素敵で可愛かったです。

カラフルで可愛いだけでなく、ガーデンが作られる敷地の特性や、一緒に植える植物の相性、メンテナンスのしやす等、様々なことを多角的に検討して綿密に植栽計画がされていることが展示を通してわかります。

また、ピートがよく使う植物たちも展示されていたのですが、プレゼンテーションの仕方もとても参考になりました。

一つ一つの植物がカード形式になっていて、植物の特性がビジュアルでパッと分かるようにないっていました。

サイン計画やプレゼンの時に真似できそうです。

竹中工務店の東京本店1階で開催されています。会期が7/11までなので興味のある方はお早めに。

2. 「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」

21_21 DESIGN SIGHTの今期の企画展です。ここでやってる展示会は毎回面白くて、ほぼ全て通っています!

今回の「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」では、科学分野に広がっている最先端技術とデザインを結びつけてプロダクトに落とし込んだ「未来のかけら」が展示されています。

めちゃくちゃ面白い展示です!

特に好きだったのが、イッセイ・ミヤケと共同して作られた「一枚の布から出来上がる服」です。

一枚の布が熱収縮により一着の服になる

布に幾何学的なシワを付けて、そこに熱を与えて収縮させることにより、平面的な布が立体的に立ち上がります。

布の折り方やシワの深さによって収縮率が異なるので、それを利用して、服の各パーツに必要な形態を生み出しています。

もうね、かっこいい!!コンセプトが好き!

この服はミュージアムショップに売っていないのか??と思ったけど、残念ながら販売はされていませんでした…。


展示の中にはロボットの展示も沢山ありました。展示を見て思ったのは、「自然な動きを追求すればするほど、虫の動きに近くなるのか…?」ということです。

ロボット工学を極めている人が虫が好きなのか、虫の研究者とのコラボレーションが多いからなのか分かりませんが、とにかくなんだか虫っぽいものが多い。

生物として動きがシンプルで効率的なんだろうなぁと思います。虫が苦手な私でも、感心しながら見てました。

科学の最先端分野には、将来私たちの生活にどのように役に立つのかはまだわからない技術が沢山あります。それらとデザインがつながることによって、一つの形にたどり着いているところが面白いし、デザインをかじっている人間として嬉しくなります。


展示会に行くと、「自分もやってやるぞ~!」という気持ちがむくむくと湧き上がってきます。

いいものを見ると気分も良くなるし、なんといっても「休日に展示会に行っているわたし」ってなんか良くないですか?笑

勝手にQOLが上がる気がします。

どちらの展示もホントに素晴らしかったので、ぜひ興味のある方に行ってみてほしいです!

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