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夫婦の、ありかた。
昨夜、夫と久しぶりに本気で考えをぶつけ合ったので、それを忘れないように書き留めておこうと思う。
ことの発端は、夫が放った一言。
その前に、夫婦のありかたを話すきっかけとなった出来事を記す。
先日訪れた韓国料理店でのお会計のとき。
このご時世、外食は高くつくため家計を圧迫する。そのため私たちは普段、たまの外食をする際は自分たちがどのくらい食べたのかを概算で計算する習慣がある。今回も、メニュー表に「すべて税込み価格です」と書かれてあったので、自分たちが飲み食いした分を計算していた。
そして、お会計のとき。
「〇〇円です」
その明細を見た瞬間、私の頭は「?」がいくつも浮かんだ。
”計算した金額とちがう・・・”
店員さんになぜ違うのかを聞きたかったが、それをぐっとこらえた。
なぜなら、明細がハングル語で書かれており、読めなかったから。
そして、夫の”ここで言うのはやめてくれ”という心の声が聞こえたから。
”店員さんたちが親子3人で回していて、それも金曜日の夜。お客さんもたくさんいて混んでいたから、間違って違う伝票の品を私たちのほうに書いちゃったのかな”
”店員さんが休む暇もないくらい忙しそうだったから、この800円は外国で言う、チップみたいなものと思おう”
”お店のお母さんがなかなか料理が来ない私たちのことを思って韓国のりをサービスしてくれた。料理もとてもおいしかったし、サービス料だと思えばいいか”
そうやって必死に、自分の気持ちをごまかそうともした。
でも、帰ってからもモヤモヤがおさまらなかった。
翌日。
昨夜の出来事を、自分の姉と母に相談してみた。
「二人だったら、どうする?」
答えは二人とも、「はっきり、言う」
「でも、言い方は静かに落ち着いて言う」だった。
ああ、やっぱり私の家族はそういう価値観だよね。
だから私も、ちゃんと自分の思ったことは我慢せずにきちんと言おう。
もし、次こういう出来事があったら私は静かに自分の気持ちを相手に伝えるね、と夫に言おう、と思い、その話は終わった。
そして、その日の夜。
私は一日仕事が休みのため、日用品を買いに行ったり、洗濯物を干したりして過ごした。
夜は自分が所属している教育オンラインコミュニティのミーティングがあるのだが、日中動いて少し疲れが出て眠たい自分がいたので、ミーティングに元気に参加できるよう、こたつの中で少し仮眠をしようと思い、横になった。
その後、夫が仕事から帰宅。
その時に放った一言が私をぶちぎれさせた。
「また、ねてばーし(寝てばっかり)いる」
なんで、なにも見ていないのにそんなことが言えるの?
いつも寝てばっかりで何もしない、みたいに言わないで!!!
それから、夫と本気の話し合いになった。
話したことのすべては載せきれないが、今回起こった2つの出来事からそのとき自分が思った感情や思いを整理していくと、自分たちの幼少期からの話になった。
夫は、幼少期から両親に可愛がられる弟のことがうらやましかったようだ。
バスケが上手な弟の応援にいつも両親はつきっきりで、自分はいつも一人ぼっちだった。
”長男だから”という言葉は、一番上の者にとってはきついんだよね。
弟が甘えたい放題の分、自分は長男のため両親に甘えられなかったのだろう。
いつも人の目を気にしている。
両親が喧嘩したり、怒られるたびにびくびくして、顔色を伺っていた。
大人になっても、周りを気にしすぎて、自分の感情を抑えてしまうのだと。
でも、本当はしんどいのだと。
家庭環境としては、自分のお父さん(や家族全体)も、何か金額が合わないなどが起こったとき、「まあ、仕方ないよね」と諦める傾向がある。
ことを荒立たせたくない、自分たちが吞み込んで解決するのであればそれでいい、と思う傾向がある、と。
夫の幼少期からの沁みついた感情・感覚を知ることができてよかった。
私も、幼少期からの家庭環境や親からの教育により、「厳しい」「完璧主義」「白黒はっきりさせる」という感覚が染みついているため、他人が自分の求めるクオリティーに達していないと他人を処罰する傾向がある、と夫と話していて感じた。
家庭によって、それぞれ染みついた感覚や、「ここは譲れない!」という部分が違うのだと、今回の出来事をもってはっきり認識した。
だからこそ、夫婦となった私たち家族はどうしていく?という話もできた。
私たちは、自分の思ったことはしっかり表現していく。
負の感情も出す。
そのとき、感情的にならずに冷静に、相手を思いやって接することを大切にする。
自分たちの子どもができたとき、子どもには「正しいことは正しい。間違っていることは間違っている」と善悪を教える。
今回のような、会計時に金額が違っていたなんていう話は一度ではなく、私の身の回りで何度か起こった出来事であった。
その、「何度も起こる」ということは、その出来事から何かを学ばせようとしているのだ、と姉は言っていた。
起こる出来事、というのは偶然ではない。
そこから何かを学ばせようとしているのだから、右から左へ流すのではなく、しっかりとその時の感情を味わい、自分はどうしていきたいか?を考えていこう!と前向きに思えた出来事であった。
ちなみに、夫がこたつで寝ている私に感情的になったのは、いつもこたつで寝るなと言っているのに私が寝ていたから。
寝るなら、やるべきことをまず先にやってからゆっくりしたほうがいいと思うから(私は、夫が帰ってからやればいいや~と思い、自分が食べた食器のあと片付けを放置(笑))。
こたつで寝ると脱水症状になり、体調を崩してしまいかねないと本当に私を心配しての一言だったみたい。(笑)
この、すぐにぐーたらしてしまうのも、私の幼少期からの癖なので、そこは改善できるよう、努力していきます!!
夫婦になって、また学ぶことがありました!!
有難いことです。
こうやって、ぶつかりながらも夫婦の色が作り上げられていくんだな~。