大手メーカーの生産技術職を辞めることにした
2022年春、私は長年勤めていた生産技術職から営業職への転職を決意しました。今回は本気で転職を考えたことが無かった私が転職を決意した理由を書きたいと思います。
理由① ~生産技術職で感じるストレス~
生産技術職の仕事は多岐にわたります。設備仕様設計といったホワイトカラーな仕事だけでなく、現場の作業員への指示出しといったものもあります。時には「作業員にこれをやらせるのは無理がある」と思うことも立場上の優位を利用して指示を出さなければなりません。
私は前々からこのような指示を出す仕事をするときにストレスを感じていました。私が今後ずっとそのような行為を続ける。それを考えると頭が痛くなる思いでした。
これが転職決意の1つ目の理由です。私は生産技術の仕事が向いていなかったのだと思います。
理由② ~信頼関係を築くことと精神の安定~
私はもともとコロナ禍であっても毎日出勤していました。ただ、引っ越したこともあり通勤時間が長く心身ともに耐えられず、この1年間は週2~3回のリモートワークをおこなってきました。
リモートワークは時間も有効に使えるだけでなく、体がとても楽です。一方で生産技術職として大切な現場との信頼関係が少しずつ失われていくことを肌で感じました。この経験から相手と膝を突き合わせた会議やちょっとした雑談がいかに大切であったか身に染みてよくわかりました。
とは言いながらも職場の近くに住むことは難しく、詰んだ状態になっていました。これが2つ目の理由です。信頼関係を築くことができない職場で働き続けることは私に考えにくいことでした。
理由③ ~大企業の宿命~
日本全国に事業所をもつ大企業サラリーマンには”転勤”という避けられない無情なイベントがあります。私の周りにも家を建てたのにも関わらず、転勤となり単身赴任を強いられたり、家を購入したのに入居を待たずして転勤となった方を知っています。全国に事業所がある大企業ゆえに仕方ないことだと思いますが、できるのであれば避けたい。そんな思いもあって転職を決意しました。
また、いつか転勤すると考えながらその事業所で仕事をすることは、割り切って仕事をするのが苦手な私にとって苦痛に感じていました。
理由④ ~ビジネスを体感すること、コモディティスキル~
これまでの仕事のなかで外の会社とビジネスをしているといった感覚はほとんどありませんでした。自分はこのままビジネスを感じずに仕事を続けるのだろうか、そう自問したときにお客様と対峙して目の前でお金が動く経験がしたいと思うようになりました。
また、生産技術のスキルは汎用性があまりないことも不安に感じていました。例えば10年後に職を変えざるを得なくなったとき、私のスキルを求める会社はあるのだろうか。そんな不安から汎用性のあるスキルを身に着けられる職種で仕事がしたいと思うようになりました。そんなビジネス経験と汎用性スキルを身に着けたいと強く思うようになったことが営業職へ転職する理由の1つとなりました。
以上が大企業の生産技術職を辞めて営業職へ転職しようと思った理由です。この転職によって年収は少しだけ下がることになりました。それよりも上記の4つの理由が私にとってとても重要であり、新しい職場を選びました。
人生100年時代、いろんな変化があると思いますが、将来を考えて能動的に変化することを大切に生きていきたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。