自己有用感と心理的安全が重要だと体感した件
最近、書店に行くと自己有用感や心理的安全について書かれている本が多く見られます。私も「相手を変える習慣力」という本でこの2つの大切さについて学びました。
私も過去に「あー、このときは心理的安全を保てなかったな」とか、「自己有用感を感じられる言葉をかけてもらえたな」と思えるような経験がありました。今回は私の経験談を書きたいと思います。
・忙しくも自己有用感に満たされていた日々
私は入社3年目くらいのときに非常に仕事が忙しくなりました。周りがゆっくり仕事をしているほど、忙しい日々を過ごしていました。来る日も来る日も打ち合わせや〆切に追われ、帰宅が深夜になることもしょっちゅう。プライベートでも仕事のことを考える必要もありました。これは身体が壊れるんじゃないか?と思うこともありました。
しかし、ずっと忙しく過ごしているため肉体的な疲れはあるものの、精神的にはポジティブでした。「忙しすぎるよ・・」と同期に愚痴をこぼすことはよくありましたが、会社を辞めたいといった後ろ向きな考えはありませんでした。
このようにポジティブに頑張れた理由は、自己有用感が満たされ、心理的安全性の高い職場だったからだということは後々になって気づきました。
・仕事は減ったものの精神的に不安定な日々
忙しい日々は1年程度で終わり、徐々に後輩に引き継いだりして時間的に余裕をもてるようになりました。それによってこれまでできていなかったことや新しい業務を取り組むことができ、充実した楽しい時間を送ることができました。
と、言いたいところだったのですが、実際は精神的に疲労が生じ、はじめて会社を辞めたいと思うようになりました。これまでの仕事量を考えると明らかに減っているのにも関わらず、なんでだろう?と自問しました。
その答えは上司との関わり方にあり、自己有用感と心理的安全性が失われていたからだと今になって感じました。
・自己有用感を与えるマネージャー
私は、忙しいときと忙しくなくなったときで上司が変わりました。忙しいときの上司は私の意見にも耳を傾けてくれ、頻繁に私を労うような声をかけてくれました。「○○のおかげだぞ」「優秀だな」と時折、歯が浮くような言葉も混ぜながらコミュニケーションを取ることができました。もちろん、そのような言葉をかけられて嬉しくないはずがありません。モチベーションもアップし、前向きに仕事に取り組むことができました。
おそらく、その上司は自己有用感の大切さに気付いている人だったのだと思います。自己有用感を与えることで部下をマネージメントできていた人だったのだと思います。
・自己有用感が心理的安全性の高い職場をつくる
その上司は私だけに関わらず分け隔てなく接し、頑張っている人を見ると有用感をくすぐるような言葉をかけていました。今になって考えると、その職場は心理的安全性の高い職場でした。何を言っても後ろ指をさされるような雰囲気は無く、みんなが伸び伸びと仕事をしていたと思います。
・自分は無力なんだと責める日々
仕事が減って楽になったときには上司が変わりました。この上司は私のミスを見つけると、長々とお説教するタイプの上司でした。同じようなことがあると、「この前もお前は○○だったよな」と繰り返し言われました。
(あまり長く書くと、私の精神安定上良くないので書きませんが、)非常にツラい思いをしました。最初はこの人に認められるように努力しようと頑張りますが、ずっと言われ続けるとその気持ちを保ち続けるのは容易ではありません。自分は無力なんだと、しばしば感じるようになりました。自己有用感に満たされていた自分が気づくとすっからかんになっていました。わずか3か月間での変化です。
・周りに対して懐疑的になる日々
自分がそのように上司から言われたとき、ほかの同僚も自分に対してそう思っているのではないか?と思うようになりました。そうすると周りに対する気配りする余裕もなくなり、人間関係もぎくしゃくしていきました。自己有用感に満たされないと周りに対しても懐疑的になり、心理的安全性も低下してしまうみたいです。私ひとりだけならまだ良いですが、集合してしまった場合は職場全体がネガティブなムードになってしまいます。転職を真面目に考えたのもこの頃でした。
・自分ができることとは?
私は運よく(!)、この状況から異動というかたちで逃れることが出来ました。いまは自己有用感を得られる環境で働けており、心理的安全性も保てています。
このようなツライ職場で働いている人もいるかと思います。この2つのことを意識すると少しはモヤモヤが晴れるかなと思います。
上司を変えることは難しい(おそらくできない)ですが、自分を責めすぎること無く、周りに接するときはこの2点を心がけていきたいですね。