フィギュアスケート選手の高橋大輔さんが演技に使用したマンボの曲 33 ヨゴトモノリ 2020年9月14日 16:05 ペレスプラード楽団の代表曲が、男子フィギュアスケート高橋大輔選手の2010-2011シーズンにおけるショートプログラム(SP)で使用されていました。 ペレス・プラード(Dámaso Pérez Prado/1916-1989)は、「マンボの王様」として戦後、世界にマンボブームを起こしました。高橋大輔選手が使用した曲はペレス・プラード楽団が演奏する、 ・「ある恋の物語」Historia de un Amor・「ケ・リコ・エル・マンボ」Que Rico El Mamboです。 演技で使用された「ある恋の物語」はペレス・プラードのマンボ・スビーの傑作と言われる名盤「ハバナ午前3時」に収録されたバージョンです。レコーディングされたのは1956年2月23日、25日、3月7日の3日間で、ペレス・プラード楽団18人のメンバーで演奏されました。 「ある恋の物語」はパナマのカルロス・エレーダ・アラマウンが1955年に発表したボレロで、ペレス・プラードがマンボ・スビーにアレンジして、さらに有名になりました。 動画は私、余語丈範がペレス・プラード楽団にメンバーとして参加した時の「ある恋の物語」最新バージョンです。(2016年ジャパンツアー) 「ハバナ午前3時」のアレンジをもとに「べサメ・ムーチョ~ある恋の物語~キサス・キサス・キサス」をメドレーにして演奏しました。ペレス・プラードの音楽が大好きな私は、ペレス・プラードのアレンジがひかるメドレーということもあり、とても楽しく演奏させてもらいました。歯切れの良いサックスのスタッカート!高音が輝くトランペット!やっぱりかっこいい!!ペレス・プラードの音楽家としての偉大さを改めて再認識させられました。 もう一つの曲は「ケ・リコ・エル・マンボ」です。 「マンボNo.5」とともに世界にマンボブームを引き起こしたペレス・プラードの代表作です。 ペレス・プラードは1949年に初レコーディング。アメリカでは400万枚という超ベスト・セラーを記録しました。アメリカではなぜか「マンボ・ジャンボ」というタイトルで知られています。 曲のタイトル「ケ・リコ・エル・マンボ」は「マンボはなんて素晴らしい」という意味で、略して「エル・マンボ」や「リコ・マンボ」とも言います。 マンボが大流行した日本では、マンボ族やマンボ・ズボンなどの副産物まで生まれるほど マンボ旋風が巻き起こりました。 「ケ・リコ・エル・マンボ」はペレス・プラード楽団の代表曲としてコンサートのオープニング曲にしています。 さて、高橋大輔選手が使用した音源を探す場合、注意が必要です。 それは「ペレス・プラードあるある」!! ペレス・プラードは同じ曲を何度もレコーディングしています。つまりオリジナル以降、ベスト盤が発売されるとともに、アレンジを変えて再レコーディングしていることが多いのです。 「ケ・リコ・エル・マンボ」や「ある恋の物語」もたくさんのバージョンが存在します。 ペレス・プラード楽団は30回以上来日公演を行っていますが、日本でも多くのレコーディングがされており、ペレス・プラードファンやコレクターは大変楽しいとは思いますが、高橋大輔選手が演技で使用されたバージョンをピンポイントで探すとなると、なかなか困難です。 そこで、私がご紹介いたします。 「ある恋の物語」は先述したRCAビクターが発売した「ハバナ午前3時」というアルバムに収録されています。 「ケ・リコ・エル・マンボ」はOrfeon Recordsが発売した「MAMBOS」というアルバムに収録されています。ペレス・プラードの音楽をお楽しみください!! いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #音楽 #動画 #フィギュアスケート #ラテン音楽 #男子フィギュアスケート #高橋大輔 #マンボ #ペレスプラード #ペレスプラード楽団 33