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Quibiがローンチから8ヶ月でサービス終了へ

先日の記事(https://note.com/mamba_note/n/n440966eaa118)で、Quibiの身売りの話題を上げましたが、遂に12月にサービスが終了されると報道されました。

改めてQuibiとは

Quibiは、2020年4月にローンチされたスマートフォン特化型のショートムービー(8分間程)のストリーミングサービスです。"quick bites"が語源。ドリームワークスの創業者のジェフ・カッツェンバーグが率いるチームは、スマートフォンで、ハリウッド(Netflix)クオリティの動画を見られるという期待を一身に背負い、ローンチ前に関わらず$1.75B(約2,000億円)をDisney、NBC、Warner Mediaなどから調達しました。

戦略は

HBOやNetflixクオリティのショートムービーで、スキマ時間の獲得を目指した。
① 豪華な経営陣 : ドリームワークスの創設者ジェフ・カッツェンバーグと元HP CEOのメグ・ホイットマン。
② 大物スターの招聘 : リアム・ヘムズワース、リース・ウィザースプーン、クリッシー・テイゲンなどの大物スターのショートムービーを制作。
③ クールな機能:スマートフォンを水平にしても垂直にしてもショートムービーを見られる機能を装備。しかし、この技術の権利を持つという企業に盗作の疑惑で訴訟を起こされてしまった。

結果は

無料トライアルユーザーの90%が有料ユーザーにコンバートせずに脱会。コロナの影響で、アメリカでは、通勤時間が無くなり、ある程度のスキマ時間が消失した影響も一因だとは考えられます。

1番の問題はコンテンツのクオリティ

サービスローンチのタイミングがコロナの影響を受けたのは間違い無いのですが、1番の問題は、NetflixやDisney+とほぼ同額の月額料金に見合うコンテンツが制作・配信されていないのが大きな理由と言われています。コロナ禍に大きく業績を伸ばしたと言われている、Instagram、TikTok、Snapchatなどの無料サービスが存在しているので、Quibiが狙ったスキマ時間に大きな需要があることは間違いありません。ただ明らかなのは、ユーザーは、スキマ時間にはQuibiクオリティのショートムービーでは無く、他のユーザーが作成したコンテンツの方に時間を使う価値を見出したと結果からは推測出来ます。コロナ・エコノミーでは、一方的に発信される従来のテレビやラジオやハリウッドの様な一方向的なスタイルのコンテンツは新たな挑戦を突きつけられる可能性がありそうです。これもコロナ・エコノミーが炙り出した、新しいコンテンツ消費のカタチかも知れません。

日本市場では、コンテンツの方向性は若干違うにせよ、Quibi同様にプロ作成のショート動画コンテンツの配信を開始した、Smash.(https://smash-media.jp/)の動向が気になるところです。

先日の記事は、こちらから


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