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上方落語若手噺家グランプリ 10年の記録から、こんなん調べてみました。
天満天神繫昌亭から若手落語家のスターを生み出そう!と
2015年に創設された『上方落語若手噺家グランプリ』
今年は10回の区切りの年でした。
アートコーポレーション株式会社名誉会長 寺田千代乃さんが
アーツサポート関西へ寄付。その基金を基に始まったのが、この大会です。
10回予定が、来年以降も継続が決まりました!
ふと、歴代の優勝者って誰だろう?と調べたところから、
せっかくなので、調べられるところは調べよう!
と思い立ち、そこから分析……というほどのものではないですが
データから調べてみました。
記録って大事よね〜、からの、ただの自己満足な調べものを記事にまとめました。
無料でこの記事は読めます。
でも、調べるのとまとめるのに、ちょっと時間がかかったので、
「よう、やったわ!」と思った方は、コーヒー代ということでおひねりをいただければ、とっても嬉しいです。
大会10回分の記録
まずは、10回分の記録です。
優勝者、準優勝者、はもちろん
予選から決勝までの出演順、演目です。
(拡大して見てください)
![](https://assets.st-note.com/img/1719760620844-D8COES0TuB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719760640124-EfSzu2XvOq.jpg?width=1200)
出場者の人数、入門年数
初回は少なめでしたが、2回目以降は35人以上で推移しています。
(欠場者は除外しています)
![](https://assets.st-note.com/img/1719760819516-He7BU6KdYK.png)
入門何年目での出場者が多いのかを調べてみました。
入門○年目の数え方ですが、入門年を1年目としています。
(数え年と同じ数え方)
例えば、2010年入門の噺家さんは、今年2024年ですと15年目と数えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1719761504063-R4gh4o1fKa.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719761617893-rK4nocGsUa.png)
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![](https://assets.st-note.com/img/1719761752419-ne7PkCApTY.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719761821172-a7d8WbNE1Y.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719761889075-ug1wN3EFbO.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719761957293-Z4rJAGPqvH.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719762011994-rtKpXPXxhs.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719762070539-moFHU0477P.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719762121615-NvRwIUUn1v.png)
優勝者の傾向
優勝者は全部で11名です(第4回が優勝者2名のため)
準優勝者は9名です。
入門年数
年数を重ねている方が、優勝者が多いようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719762497163-4XhKpnik28.png)
準優勝者はもう少し、ばらけています。
![](https://assets.st-note.com/img/1719762619446-4Vqr2zv3Du.png)
優勝年齢
決勝戦の時の年齢です。
30代後半〜40代が多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719762958192-NMKZZKtH0e.png)
予選通過順位
予選通過順位によって、変わってくるのか。
圧倒的に1位通過からの優勝が多いです。
残念ながら3位通過からの優勝者は出ていないです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719762785436-zHPGLx2kcb.png)
優勝までの参加回数
何回参加して優勝したのかをカウントしてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719763101693-bJrII2mQFC.png)
出演順
8番目が圧倒的に多かったです。(そうなんだ〜)
![](https://assets.st-note.com/img/1719763439962-jAOfAGMPxa.png)
準優勝者は6番目が多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1719763580816-bKrFLKTylS.png)
出演順(中入情報込み)
中入りが入ると、いったん時間が開くので
それも何か影響があるかな、と思いました。
開幕直後、前半の間、中トリ、中入り後、後半の間、大トリ
と6つに分けてカウントしました。
中入り後の方が多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719763859866-SwdWEoWPJ1.png)
準優勝は、中入り明けが一番多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1719764034128-G5SGMqKYFR.png)
やはり、中入り後の方が優勝・準優勝は多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719764091903-v1K6xpGHm6.png)
参考として、予選の1〜3位の出演順。
ばらけている印象です。
前半後半、トントンです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719764219705-AM9nIvzsSJ.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719764265957-QIXZgjrEGR.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1719764291503-AWvEnsOnu1.png)
演目
古典か新作(創作)か。
線引きは難しいなと思いました。(明確な規定はないようです)
今回は、自作か最近作られたものは「新作」としました。
他は「古典」。
(ちょうばさんの「地獄めぐり」が「地獄八景亡者戯」なのか
生寿さんの「秋刀魚芝居」が「古典」なのか。
少しあやふやなところがあります。)
![](https://assets.st-note.com/img/1719764655195-NMT8wkjDz2.png?width=1200)
所属一門
※2024年7月16日追加
上方落語協会の「上方落語家名鑑」を参考にしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721139541419-JHmziDak9S.png)
やはり、所属している噺家さんが多い一門から
多くの優勝者が出ています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721139700855-CxG5lcRDKR.png?width=1200)
奇数回は米朝一門が優勝しやすい……?
準優勝者
※2024年7月16日追加
![](https://assets.st-note.com/img/1721140458661-fLghzTMGn1.png)
笑福亭喬介さんは3回も準優勝。
5回決勝進出で、3回準優勝というのはすごいことです。
桂二葉さんは、4回決勝進出で2回準優勝。
笑福亭べ瓶さんは、3回決勝進出で1回準優勝。
桂三実さんは、3回決勝進出で1回準優勝。
林家染吉さんは、3回決勝進出で1回準優勝。
笑福亭呂好さんは、初めての決勝進出での準優勝。
でした。
初めての決勝進出で準優勝しているのが、
べ瓶さん、喬介さん、三実さん、呂好さん でした。
準優勝経験者から優勝者が、まだ出ていません。
誰か、打ち破ってください!!
まとめ
ここまで長い記事を読んでいただき、ありがとうございます。
(図が多いだけですが)
データ数が10前後と少ないので、予測とかはできないと思います。
10回まではこうだった、という、「へ〜」程度に読んでみてもらえれば嬉しいです。(分析とか専門家ではないので)
私が落語って面白いと思った2021年。
このような大会があるのもその時に知り、
噺家さんもあまりよく知らない状態で配信を観た第6回の決勝戦。
気付いたら今年の10回目が終わりました。
来年も開催とのことで、嬉しい限りです。
できれば予選の配信も復活してもらいたいですが
いろいろ事情があると思います。
でも、決勝戦の配信は、なにとぞ続けていただきたいと思います。
(最後は要望になってしまった)
※以下は、頑張りにおひねりをポイッとしてくださる方用です。
お礼メッセージがあるくらいです。
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