モノノ怪「のっぺらぼう」見直した
コタツを出したので、ゴロゴロしながらモノノ怪を見直した。
今のっぺらぼう見たら、昔見た時と感想が変わったのでメモ。
昔見た時は、最期お蝶さんが普通に嫁ぎ先から逃げて終わったと思っていた。
今回見て、お蝶さんはそもそも居なかったのでは?
と思うようになった。
居なかったというのはちょっと語弊がある。
お蝶さんは男だった。
女として生きていくのをやめた。
というラストだと思った。
男だと思ったのは子供の頃の髪型が男の子だったから。
女の子に月代は無いだろう。
父親が生きていた時はちゃんと男の子として育てられてたのかな?だから月代がある時期があったのかなー。と。
もう一点は子供が産めないと嫁ぎ先の人間が話していたから。
あの時代、不妊かどうか結婚時に分かってるって事はないだろ。
幼い頃から自分を殺し、母親に女として育てられ、女として嫁ぎ酷い扱いを受けるお蝶さんがのっぺらぼうに恋をするシーン。
のっぺらぼうと鏡に写ったかの様な動きをするお蝶さん。
(向き合って手を差し伸べる所)
そして、のっぺらぼうが釜の水面に写るシーンを見て、お蝶さんは水面に写る自分自身に恋をしたのではないかと思った。
出たいと思えば檻となり出たく無いと思えば城となる。
お蝶さんは劣悪な環境にも関わらず、あの場所から出れない。
女として生きて行くため、愛する人(女である自分)と共にある為に。
自分を殺し続ける事になったとしても。
最期は薬売りさんに斬られて、雁字搦めになっていたモノから解き放たれた。
いつも格子越し見ていた空の下へ飛び立った。
男として愛してるお蝶さんを連れて逃げたのかもしれない。
鶯や梅にも意味ありそうだけど、知識ないからわかんない。
薬売りさんの魔女っ子顔負けの変身シーンが無かったのは残念。
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