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いつか幸福が見つかるわ【ママリ編集部の夏休み課題】本日の一冊📖 vol.13

こんにちは!ママリ編集部・シンママみほです。

ママリ編集部メンバーで、8月から1か月間、夏休みの課題を個人で設定し、毎日投稿に挑戦します!✨

期間は8月1日~8月31日です。
シンママみほは「本日のおすすめの一冊」を31日間、毎日アップしていきます。皆さんにとって、お気に入りの一冊があるかも?
ぜひぜひのぞいて見てくださいね。

『アンネの童話』

本日の一冊は『アンネの童話』です!

『アンネの日記』で有名な、アンネ・フランク。
第二次世界大戦の最中、ユダヤ人迫害の被害を受け、隠れ家で日記を書いていたことをご存じの方も多いかと思います。

アンネは15歳でナチスに強制収容所に連行され、収容所の中で病死しました。『アンネの日記』はのちに生き残ったアンネの父により出版され、多くの人がアンネの言葉に触れることができました。

そんなアンネ・フランクは、日記だけでなく、「童話」も書いていました。

『アンネの童話』は、アンネが隠れ家で息を潜めるように生活していることを忘れさせるくらい、物語も登場人物も自由で生き生きと輝いています。
どんな環境や場所にあっても、アンネの言葉にはまるで翼が生えているかのように、想像の世界を羽ばたく音が聞こえるようです。

翻訳は『ぐりとぐら』の中川李枝子さん、酒井駒子さんのうつくしく繊細な挿絵がとてもステキな一冊。

私のお気に入りは「子熊のブラ―リーの冒険」。小さな体で広い世界へ飛び出して行くブラーリーの姿は、応援したくなる反面、なんとも言えないもの悲しさも…。

また、こちらの本の中には、アンネのエッセイも収録されています。
タイトルの「いつか幸福が見つかるわ」は、エッセイの中の一節。幸福を見つけたい時にすること…アンネはその方法について語っています。

自分自身や世の中に問いかけるような言葉のきらめきに、手繰り寄せられるように読んでしまう…『アンネの日記』とあわせて読みたい一冊です。

『アンネの童話』
著者/編集: アンネ・フランク, 中川 李枝子
レーベル: 文春文庫
出版社: 文藝春秋
税込価格:774円



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