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ゴッホの絵の中に入れちゃう?最新の「没入体験型アート」レポート
こんにちは!ママリ編集部・シンママみほです。
「芸術の秋」ということで…先日、娘と没入体験型アート「Immersive Museum(イマーシブミュージアム) 」@日本橋三井ホールに行きました!
「没入型アート体験」って聞きなれないですよね。
360度の壁面と床一面に名画が映し出され、まるで名画の中に没入しているかのような体験ができる、新感覚のアートだそうです。
今回、私が見たのは「ゴッホ」「ゴーギャン」「スーラ」のポスト印象派と呼ばれる、3名の画家の絵でした。
まるで「絵」の中に入っているよう…
三越前駅から直結のCOREDO室町1の4階へ進むと、日本橋三井ホールがあります。ぶ厚いカーテンを通り抜けて会場へ入ると、早速一面に映し出されたゴッホの「絵」の中に足を踏み入れていました。
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撮影・SNSにシェアOKとのことで、たくさんの方がカメラを片手に歩きまわっていたり、ソファに寝転んでいたり…おのおのの時間を過ごしています。
普段は絵画を「見る」という立ち位置でしたが、ここでは「没入」という言葉通り、まるで「絵」の中に入っているような不思議な感覚がしました。
画家の見ている世界ってこんな感じ?
私たちは普段、「見ている」世界を頭の中で膨らませてイメージをしたり、それを目に見えるかたちで表現したりしますよね。
そして、それを鑑賞したり聞いたりしても、実際、誰かの頭の中に入ることはできません。どんなに想像力を働かせても、誰かの目や耳になることは容易ではありません。
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ですが、「Immersive Museum」では風景そのものが「絵」であり、私たちはその風景の真ん中に佇んでいるような感覚を体験できます。
それはまるで、画家の目の中に入ってしまったような、自分も「絵の一部」になってしまったかのような、なんともいえない不思議な感覚になりました。
うつくしさと怖さと
映し出された映像は、「絵」が粒子のように分解され溶け出したり、平面だった絵が立体的になってあたかも動き出しそうになったり…さまざまな演出がされていました。
画家の見ている世界をさまざまな方向から映像として表現していて、まるで画家の頭の中までのぞいているような気持ちになりました。
画家の見ている景色はとてもうつくしいなと思います。
ゴッホの黄色い炎のようなひまわりや太陽、にじんだ青い夜…どれもとてもうつくしく、夢のような景色だなと思います。
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スーラの点描画は遠くから眺めると、穏やかでやわらかな光に包まれているかのようです。
ですが、それらの「絵」の中にいる時、どうしようもない「怖さ」を感じました。「恐怖」や「狂気」に近い感情も同時に受け取りました。
ゴッホやゴーギャン、スーラの人生や苦悩を思いはかると、それも納得するような気がします。
うつくしいものやきれいなものの中には、こうした「狂気」が少なからずあるのかもしれませんね。
変化していく「アート」のかたち
最近では、チームラボのように、体験型アートも人気ですよね。今回の「Immersive Museum」もテクノロジーが進化した現代だからこそ楽しめるアートのかたち。
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「絵」に限らず、演劇やミュージカル、ライブ、ショーなどでもVRやプロジェクションマッピングなどを使用し、表現の幅もどんどん広がっています。
今まで「見る」ものだったアートも、こうした「体験」するアートへと変化を続けていくのかもしれませんね。
そのうち、映画の中に入れたり、漫画の中に入れたりすることもあったら面白いですね。(ホラー映画やゾンビ映画には入りたくない・笑)
「Immersive Museum」は今月の29日まで開催しています!
夜は20時までやっており、会社帰りなどにも立ち寄りやすいですよ。
小学生以下は無料で、子どもには「お絵かき教室BOOK」のおまけもいただきました。ご機会がありましたら、ぜひ、名画に「没入」してみてくださいね。
Immersive Museum TOKYO 2023
会期 2023年7月7日(金)〜10月29日(日)
開館時間【平日】10:00-20:00 (最終入場は19:20まで)
【土日祝】9:00-20:00(最終入場は19:20まで)
会場 日本橋三井ホール