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2021年9月21日 19:16
「今日もリンゴなんすね」「そうよ」お昼時、俺の言葉に綺麗な声で返したのは、俺の先輩である紗夜さん。彼女は全てが完璧で、出会って一目で惹かれてしまった。長いまつ毛に綺麗な爪、透き通るように白い肌と、窓から入ってくる風になびくサラサラの髪。本当に綺麗で、まるで造形物のようだった。「白雪姫」彼女をそう呼ぶ人は多い。高嶺の花である彼女がリンゴ好きだということで、そう呼ばれているらしい。「どうした