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私が一番言ってもらいたかった言葉。

息子が小学校に入学してから1か月が経ちましたが、想像していたよりもハードな日々で。

息子にとっても、私にとっても、苦しい日々が続いています。

1年生になって2週目の金曜日から、「もう疲れた。行きたくない」と登校渋りが始まり、3週目の金曜日、連休明けの1日も学校には行けませんでした。


慣れない学校生活でのものすごいストレスから家では荒れに荒れて、それを受け止めるのも私の心がいっぱいいっぱいになるし、息子の「学校に行きたくない」という言葉は、ぐさりと心に突き刺さって深く悩み不安に押しつぶされそうになりました。

この「学校(園)に行きたくない」というのは、こども園時代もよく言っていて、本人の気持ちを尊重してよく休ませたりもしていましたが、やはり小学校となると勝手も違うし勉強のことも気になり、簡単に休んでもいいよ、とは言えない自分がいました。

でも、3週目に入って、夜寝ているときに「あついあつい」と言って服を脱ごうとしたり、「はっっ!!」と何かに怯えるように何回も目覚めて「ママー!!」と叫ぶ様子があり、今まで寝ることだけは得意だった息子がこんなふうになるなんて、ただことではないと思いました。

その様子を見て、自分が転職をしてすぐに職場の人間関係に苦しんで1か月で辞めたとき、同じように夜に何回もうなされ、寝汗をびっしょりとかき苦しんだときの記憶がよみがえりました。

「これはおかしいし、つらすぎる」

そう感じましたが、大人の私の場合は、職場を離れたり転職したりという選択肢があったし実際にそうしてきましたが、子どもの場合こういうときの選択肢があまりにも少ない事実に、これはいろいろとしんどいぞと改めて思いました。

担任の先生にも相談させてもらいました。

息子は声も大きく行動も大胆だし、外ではめちゃくちゃ陽キャラというか、すぐにお友達にも声をかける性格なので、家でそんなふうになっていることに先生はまず驚いておられて。

「ああ見えて、とても繊細なところがあって。環境の変化になかなか慣れなくて、朝に行きたくないってえずいたりしてるんですけど、そんなときどうしたらいいか分からなくて」と伝えると、

お母さん、そんなときは「休んでもいいよ」と言ってあげてください。

とはっきり言ってくださり、その言葉で私も焦っていた気持ちがかなり落ち着きました。

学校がこわい、新しい場所に慣れなくて心が追いつかない、全部ちゃんとしなければ、でもしんどいしがんばれない、登校班の早いペースで長い距離を歩くのがしんどい、など。
私には想像しきれないくらいいろんな理由があり、言葉では説明ができず身体からSOSが出たのだと思います。

息子の心が叫んでくれたのだと、思いました。

「しんどいね、つらいね」
「休んでもいいよ」

抱きしめ何度も伝えると、息子はその夜、すーっと寝てくれました。

そして、お休みした日、家まで来てくださった担任の先生の「登校班で行けなくても、お母さんと一緒に何時間目からでも来ていいからね」という言葉に、そんなことできるんだ、と思ったみたいで、昨日と今日は「おれは2時間目から行くから」と自分で決めて一緒に歩いて行きました。

これから先もどうなっていくかは全く分かりませんが、
この「休んでもいいよ」という言葉は、私が子どものころに、一番母から言ってもらいたかった言葉だったなと思います。

休みたい、もう頑張れない。

そんな気持ちを、私は仕事で忙しくしている母に、仕事を休んでもらうのは申し訳ないと思って、ずっと言えずに飲み込んできました。
一度、中学生のころに部活や学校生活で「疲れた」と家でこぼしたら「お母さんのほうが疲れてるわ」と冷たく言われたことも、トラウマになっていて。
バケツ何杯分もの「休みたい」を飲み込んで生きてきた私。
今でも母には言えませんし、甘えられない自分がいます。

そして、大人になり、仕事に行けなくなって「もう行かなくてもいいよ」と夫に初めて言ってもらったとき、こんなにも心が安心するのかと驚きました。

だからこそ、私は息子に「休んでもいいよ」と言うことで、過去の自分も癒しているのかもしれないなと思います。


今回、息子の学校に行けないということで、
学校ですら行くのがやっとなのに学童まで行くのはきっと負担だろうから、仕事を辞めようかと今、真剣に考えています。

息子は今、学校からそのまま家に帰ってくることを心の支えに学校に行っているように見えて。

学校に行ける行けないよりも、とにかく夜に安心してぐっすり眠ってほしい。

どうしてあげたらいいんだろう。
息子が毎日安心して寝てくれるためには、私は何をしたらいいんだろうか。

たくさん悩んで、自分の仕事も学童のことも、どんな選択をしたらいいのか、なかなか答えが見つからない日々です。

でも、それをこども園からお世話になっている学童の先生に話したら、

「お母さんのそんな様子をみて、◯◯くんは『味方がいる』って絶対に感じてるし、それは大人になってからも、ずっと、心のなかに温かく残っていきますよ。

と言ってもらって、それがすごくありがたく心に響きました。

その言葉に元気をもらって、息抜きもちゃんとしつつ、これからも揺れ動く息子の気持ちに寄り添い、見守っていけたらいいなと思います。




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