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5年かかってわからなかった理念が1日で見えるようになったワーク
こんにちは。株式会社 MamaLadyの明石奈々です。
「ママになってからの人生を思いっきり楽しもう!」を企業理念とし、女性がどのライフステージでも自分らしく楽しめる社会を作るために、ママライフを楽しくできるサービスを作っています。
今日は、HUNTERCITYの進撃のWEEKという講座に参加したのでその内容をアウトプットしながら企業にとっての心臓、最も大切なものとも言われる「理念」について書いていきます。
なぜ理念は必要なのか
何故理念を明確化せずにいたのか
理念があるとどう変われるのか
理念はどのように作るのか
理念は変えちゃいけないのか
なんかすごそうな ものじゃなきゃ理念とは呼べないのか
なぜ理念は必要なのか
理念は何故必要か?
それは理念がない会社は、ハンドルを失ったバスのようなものだからです。
何のためにどこへ向かうのか?それを見失ったままでは辿り着けません。
そして理念を通して共通の目標を手に入れることもできます。
例えば、私の会社の理念は「ママになってからの人生を思いっきり楽しもう!」なので、ママが楽しいことしかやりません。
「楽しい」を軸にして判断をしています。
この軸がないとブレてしまうので理念というのは会社にとっての羅針盤のようなものかなと思っています。
私は、創業期から理念はぼんやりあったものの、うまく言語化ができていなかったため、あれもこれも、といろんな事業に手を出してしまいました。
結果どの事業も研ぎ澄ませることができませんでした。
結果としてブレますので、リーダーシップを発揮することができずに、チームは崩壊しました。
その時理念を、原体験から見直し、1つずつ言葉にしていきました。
その時気づいたのは理念というのは、共通の夢を見るための合言葉なんだなと思いました。
私の理念「ママになってからの人生を思いっきり楽しもう!」はママになってからの人生って楽しんでもいいんだよ!と女性に伝えるということで、もっと自由に生きてもらうということなんですが、これを一緒にやりたい!!という仲間があらわれました。
ワンピースのルフィの理念が「海賊王に、俺はなる!」だとしたらその夢に共感した仲間が集まって、一緒にそこに向かいますよね。
なので理念が大切だなと思います。
私の理念はママになってからの人生を思いっきり楽しむ女性を増やすこと。
それを達成するためにママが楽しいコンテンツを作ることをミッションにしています。
理念がなければ明日パン屋さんをやってるかもしれないし、印刷工場をやってるかもしれない。ママにとって楽しいものという軸があるから毎日判断もできるし、仲間も増えるなと思っています。
何故理念を明確化せずにいたのか
ここまで理念の大切さを書きましたが、では私は何故5年間も理念を明確化しなかったのか。
現在起業して5期目なのですが、創業時になんとなく「企業理念」「ミッション」「クレド」なんていうのは見よう見まねで作りました。
でもブレにブレました。
何故かというと深く掘り下げていなかったからなんです。
ノートにそれっぽく、かっこよく書いた言葉は薄っぺらくて自分ですら忘れてしまってました。
自分にすら浸透していないのに、働いてくださる皆様に浸透するわけもないのですが、そんなことにも気づかずに日々の業務に忙殺されていました。
そう、何故理念を明確せずにきたかというと
・やり方がわからなかった
・日々の忙しさに後回しにしていた
このふたつが大きな理由でした。
ただ、理念は何より1番大切なので、どの業務を後回しにしてでも先にやるべきでした。
というのが理念がないまま経営を続けるというのは、枠組みのない家に「なんとなく」建築していくようなものだと思ったんです。
どうなるかというと当たり前に崩壊します。
枠組みがないんですから。
でも理念がないというのは、これくらい危ういことでした。
ただ私は手探りで起業をしたため、周りに理念が何より大切だなんて教えてくれる人なんかいなかったし、知る術もありませんでした。
ハンドルを失ったバス、枠組みのない家。基礎工事のない家。骨のない人体。
理念がない状態はこれくらい危険だと、私はこの5年間のピンチの中で痛いほど学習しました。
ブレれることほど怖いことはないです。時間も無駄になるし、スタッフの労働時間も無駄にするし、損失が大きすぎます。
理念があるとどう変われるのか
では、理念があるとどう変われるのか。
まず判断が早くなります。
私は「ママが楽しい」を軸にしているので、それに合わないと思えばすぐに断りますし、合うと思ったら実行します。
次に、仲間が増えます。
理念があればミッションがある。
ミッションがあれば、仲間がどんどん増えます。
これは1でも書いたのですが、理念って選挙で言う公約みたいに、これを果たします!と宣言することで「それ、私も実現したい!」という人が集まってきてくれます。
私の会社は小さいですが、アドバイスをくださる方は一流ばかりです。それはこの理念に共感し、日本の女性の在り方をハッピーに変えようと真剣に考えてくださっているからです。
なので私は自分が成長できることに疑いがないので毎日真っ直ぐに挑戦ができます。
つまり理念があれば→応援してくれる仲間が増える→挑戦できる→成長できる→目標達成に近づく。
理念は目標達成へのショートカットキーとも言えるかもしれません。
理念はどのように作るのか
いよいよ本題です。理念はどう作るのか。
私は5年かかりました。それでも未完成でした。
ただ、今回の進撃のWEEKのワークが素晴らしくて、これをやれば誰でも理念を見つけられるのでは?と思いました。
今回学んだのは「自分理念の作り方」企業理念ではなく自分理念。
自分の生きていく上で軸となる理念の作り方です。
やり方は大きく分けて3ステップでした。
年代ごとの自分の印象に残った経験と、そこから学んだこと、感じたことを書いていきます。
42個のワードから、自分にとって大切にしたい価値があると感じたワードを5つ選び、それに紐づくものを1から選びます。
その5つのキーワード全てを使って仕事において、やりがいを感じること、また、充実していると思える理想の状態を文章にしてまとめます。
この3ステップの後、3を要約することで経営理念を見つけます。
このステップがあれば自分の原体験がきちんと関わった理念になります。
自分の経験が関わっていない理念だと、共感が得られにくいので、この手法は素晴らしいなと思いました。
私は5年かかってようやく理念の大切さに気づき、そして5年かけてようやく理念を作ることができましたが、もし起業1日目にこのワークを見ていたら、理念の大切さという非常に重要な教えを取得できた上に理念も出来上がっていた気がします。
悔しいです。
ただ、5年かけたからこそ深みはでた!とポジティブに思っておきます。
すべての失敗がなければきっと私はこの理念に辿り着くことはできなかったのでしょう。
理念は変えちゃいけない?
理念は軸だと何度も書いたので永遠に変えちゃいけないものだと訴えてるように見えたかもしれませんが、私は理念って磨き続けるものだと思っているので、これからもどんどん磨き、変化させていきたいと思っています。
何故なら企業にはステージがあると思っていて、創業期、ちょっと伸びてきた時、乗ってきた時、上場する時、でそれぞれできることが違うと思うんです。
なのでほぼ創業期のいまは「ママを楽しむ」がミッションですが、これがどんどん視野が広くなり、できることが増えてきたらまた広がると思います。
だから理念は変えちゃいけないと言うことはなくて育てていくものかなと私は思いました。
私はママイベントで起業したので、最初はママに「イベントを楽しんでもらうこと」がミッションでした。そこから、ママライフを楽しんでもらう、になってきている経緯があります。
ただひとつ「楽しむこと」に軸足をおいてることだけはブレていません。
この根本の軸だけはずっと保ちながら、少しずつ育てていくのが理念かなと理解しています。
なんかすごそうなものじゃなきゃ理念とは呼べないのか
最後に、理念って壮大なすごいことでなければいけないとなんとなく思っていたのですが、今は理念に大きいも小さいもないなぁと思っています。
例えば私の大好きなジョージソロスさん。
エイズ対策や、途上国の教育のために、ソロスさんの財団がこれまで寄付した額は7000億以上です。
民主的な「開かれた社会」を目指して一国の国家予算とも同じような資金を動かしていて「国家なき政治家」と呼ばれています。
ソロスさんのミッションはより良い世界を作ること、世界の秩序を改善すること。
視野が広すぎてすごいですよね。
私はこの一年素晴らしい先輩方にたくさん会って話して
その視野の広さに自分の小ささを感じることもありました。
でも今は、逆に大きすぎるものを見ても自分の使命は「自分の」使命だから
大きいも小さいも感じません。ただ、やろうって感じです。
理念も同じく、すごそうでもすごくなさそうでも、自分のものならそれでいいと思います。
だけど、周りに圧倒されて何で自分は小さいんだ!早く成長しなくては!!!と
間違った方向に「焦っていた」時代をソロスさんの
スケールの大きさはいや、使命に大きいも小さいもないな。
それぞれが果たすべきことをやって喜ばせる人を喜ばせて
自分の世界を幸せにしようって思い返せるのでおススメです。
だってソロスさん一人でポンドに勝っちゃいますからね。
個人で。
もう何もかもがミジンコに思えて自分の人生に集中できます。笑
なので、必要なのは
自分のやりたいことをとことんまで考えて突き詰めて
自分だけの使命を見つけることだと思います。
その「考える」が1番難しいからやらないで使命がない、夢がない、ミッションがないってなるんだと思います。脳みそがちぎれるまで出し尽くせば必ずでできますね。
誰もがみんなこの世界に役割を持って生きてるって思います。
私の役割はママであることを楽しめるサービスを生んで1人でも多くの女性を楽しんでもいいんだ!と思ってもらって自分の人生を楽しんでもらうことです。
理念という軸があればどこから切っても同じ。
だから何年間も同じこと言えるんですね。
その軸がいわゆる「ミッション」ですね。
では、最後まで読んでくださってありがとうございました。
企業にとって理念やミッションはとても大切ですが
人生を生きていく上でも理念(大切にしたいこと)を指標として持つのは大切なことかなと思います。
株式会社MamaLady
明石奈々
https://mamalady.co.jp/