「幸せ」を継続させるためにできること。
初めてのインドの旅を終えて帰宅したとき、こう思った。
「温かいシャワー」「眠れるベッド」「最低限の快適さ」があれば、
もうそれ以上言うことはない。
バックパッカーでの冬のインドの旅、シャワーが”水”の日もあったし、頭痛の状態で乗った揺れまくる寝台列車、お腹も壊し、疲労の末、大晦日に大熱も出した。
自分の限界を感じるほどに、エネルギーを消耗した旅。
全力で旅をしたことで、思い出もとても濃いものになった。
そんなインドの旅は、私に「ある変化」をもたらしてくれた。
その変化とは、
「幸せの閾値」を下げてくれたこと。
幸せの閾値とは、幸せを感じる基準のことで、
その基準が高ければ幸せを感じにくく、低ければ幸せを感じやすい。
例えば、
「年収800万以上はないと幸せにはなれない」と思っている人がいたら、
その人はいくら健康であっても、多くの愛をもらっても、毎日美味しいご飯が食べれていても、そこに幸せを感じられる確率は低い。
もし年収が1000万とかになったとしても、
上には上がいるから、幸せの基準はどんどん上がってしまう。
幸せの閾値は、
理想の状態よりも低く設定しておくべきなのだ。
心配しなくてもご飯が毎日食べられることや、ちゃんとお湯が出ること、
電車が時間通りに来ることなんて、とんでもなくスゴイこと。
”当たり前”の中に隠れている「ありがたいこと」。
それを見つけて「幸せの基準」とすれば、
幸せを感じられる瞬間は、遥かに多くなる。
もし、『生きてるだけで奇跡だ』という基準があれば、
いつだって幸せの感情と共に生きていられるだろう。