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一期一会の90分に想いを馳せる

今日はお世話になっている大学の先生に声をかけていただき、その大学で外部講師をしてきました。
対象は大学2年生『幼児教育学演習』

息子くん達が乳幼児だった頃のママとしての経験
家庭相談員として0~18才までの親子を支援していた経験
保育ソーシャルワーカーとして保育園所の先生からの支援をしてきた経験
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとして先生と保護者さんと一緒に子ども達の育ちを支援している経験

たった1コマ90分の彼らとの出会い。
私に何が伝えられるか。
私は彼らに何が伝えたいのか。
何を感じてもらいたいのか。。。

盛り沢山の私の話題提供の中からそれぞれが思い思いに、印象に残った箇所を話していく。
「何を学び何を得るかは自分次第」

彼らの学びを見ていて感心。。。
それぞれがきちんと自分の言葉で、感じたことを語り合える、そんな教室の雰囲気が素晴しい。
これは負けてはいられない!
真摯に向き合い、私の言葉で誠実に伝えなくては!

最後の質問時間。
「しんどい人を100%助ける為にはどうしたらいいのですか?」
と質問してくれた学生さん。
社会の中でしんどい人を取り残したくないと考えてくれている彼女の暖かさと優しさが伝わってくる質問。

1人のソーシャルワーカーが支援できる人数はたかが知れている。
専門家を育てるのも大切だけれども、地域で「持ちつ持たれつ」助け合える人材をいかに育てておくか。
子育て中には支援の『受け手』だったママも、心地よい繋がりの中で助けられた経験を感じることが出来れば、悩みを抱えた後輩ママに出会った時には『支え手』の役割を担える大切な地域人材に育っていく。
そんな「持ちつ持たれつお互い様」の社会を創っていくことも私達ソーシャルワーカーの役割。
そう、日頃から大切にしていることを、言葉で伝えるチャンスをもらえた彼女の質問に感謝。

誰かの話を聴き自分の考えを伝える。
そんな他者との対話を通じて、人は自分の大切にしている想いに気付くことができる。

私にとっても学びの機会となった講義を終えて、運転しながらふと思い出す。
寒さの厳しい今日一日を息子くん達はどんな風に過ごしているのだろうか。。。

学生さん達と同い年、同級生の息子くん。
パパやママの前ではまだまだ思春期真っ只中のツンデレの息子くん。
親には見せないけれども息子くんも、今日の学生さん達のように仲間と語り合い学び合う、そんな時間をちゃんと過ごしているのかもしれない。
何だか今日の学生さん達の頼もしい様子を見て、離れて暮らす息子くんの成長も信じてみようと思えた、ほっとしたわたし。。。

今日受講してくれた学生さん達。
自分達の親世代の私の講義を聞いて、自分達の育ちの中でお父さんお母さんが仕事に育児に一生懸命、大切に大切に育ててきてくれたことも感じてくれていたら嬉しいなぁ。
そしてそんな「大切にされてきた自分なんだから」と、掛替えのない自分を愛おしく大切に感じてくれたら嬉しいなぁ。

大切な未来を担う学生さんとの、未来の為の大切な時間。
「何を学び何を得るかは自分次第」
だけれども、何だかちょっと温かい、何かが『こころ』にぽっと灯った、そんな時間になってくれていたら幸せです。
ご静聴ありがとう。ご協力ありがとう。応援しています。

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