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刻み込まれた音楽の思い出

帰省した息子くんとのドライブ。
音楽好きの息子くんが彼のお気に入りソングを流してくれた。

「最近昔の曲が好きなんよ」
と話してくれた息子くん。
彼のプレイリストには、息子くんが小さい頃に私がよく聴いていた曲が何曲も入っていた。
あんなに小さくても覚えていたのか?

私も音楽好きな母に育てられた。
私が小さい頃、母は洋楽のカセットテープをかけて、毎朝体操を兼ねて踊っていた。
楽しそうに踊っている母を、私はベットの上に寝転がって眺めるのが好きだった。
「なんでこんな(静かな)曲なのに、そんなに楽しそうに踊れるんだろう」
と不思議に思いながらも楽しそうに踊る母を見るのが好きだった。

大きくなって、母のカセットはサイモンとガーファンクルで、特に母が好きだったのは『サウンド・オブ・サイレンス』なのが分かった。
もう忘れかけていたけれどもその曲を聴いた途端に「母の曲だ!」とピンと来た。懐かしくて温かい気持ちになった音楽の思い出。

ドライブで息子くんがかけてくれた選曲にあった高橋優さんの『プライド』
もう10年くらい前の曲。

当時、仕事や人間関係に悩んでいた私は、朝仕事に行く前にお化粧をしながら何度も何度もリピートしてこの曲ばかり聴いていた。
「負けてたまるか」と自分を鼓舞していた曲。

君ではダメだと言われてしまったか?
君じゃない人の方がいいと諦められたか?
そんな言葉を本当だと思うのか?
まだやれるのにチキショーと叫ぶ心はあるか?

どこを見渡してみても希望がないのなら
君自身がそれになり 誰かを照らせるってことさ
誰にも期待されてないくらいが丁度いいのか
ここにいる意味を刻み込むのさ 何度倒れても

まだやれるさ
立ち上がれその心よ
焼き尽くせ命の火を
どこまでもいけるよ君が望むのならば
なにもかも叶えにいこう
そしてまた笑い合おう
その真逆を煽る風が吹いているとしても
誰にも期待されてないくらいが丁度いいのさ
ここにいる意味を刻み込むのさ 何度倒れても
ここにいる意味を刻み込むのか 何度倒れても
・・・

『プライド』高橋優

助手席に息子くんを乗せ、車を運転しながら何とも言えない気持ちになった。。。
高校生の息子くん。親元を離れ寮で生活し毎日毎日野球を頑張っている。
1年ぶりにやっと帰れた今回の帰省。
この1年間。
辛いことも悔しいことも。
色んな思いを噛みしめて。
彼は毎日毎日「負けてたまるか」と頑張って来たんだろうな。。。
毎日毎日。。。

・・・
叶わないと信じてりゃそりゃ叶わないよ
叶うと信じるところから夢は始まるのだろう

そのときまで
数えきれぬ悲しみと
数えきれぬ過ちと
やりきれぬほどの 悔しさを飲み干して
這い上がれるよ何度でも
そしてまた笑い合おう
その真逆を煽る人が手ぐすね引いてても
誰かの期待を裏切るくらいがいいのさ
生きていく意味を作り出すのさ 何を失っても
・・・

『プライド』高橋優

「ママがよく聴いていたの覚えてるん?」
「何となくね」

何となくだけれども、しっかりと残る音楽の思い出。
わたしはどんな顔でこの曲を聴いていたんだろうか。
わたしは何を彼の思い出に刻み込んだんだろうか。

悲しい時には悲しい曲を聴く
楽しい時には楽しい曲を
元気が欲しい時には元気が出る曲を
気持ちに寄り添ってくれる音楽にいつも助けられてきた。

母から受け継いだ音楽好きなところは息子くんにも受け継がれ、彼の人生の支えになっていっている。

まだやれる!君が主役だ!
明日を さぁ始めよう!!



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